2025シーズンのJリーグも終盤に差し掛かっている。この時期の大一番のひとつに、JリーグYBCルヴァンカップの決勝戦がある。「Jリーグヤマザキナビスコカップ」時代から熱戦が繰り広げられ、歴史としてはリーグ本編よりも長い。今回は、同トーナメントの決勝戦において最も観客数を集めたビッグマッチをランキング形式で紹介する。※『J. League Data Site』で参照できる1999年以降が対象。[2/5ページ]
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4位:セレッソ大阪対川崎フロンターレ(2017年)
観客数:53,452人
開催地:埼玉スタジアム2002
25回目の節目にあたる2017年度のJリーグYBCルヴァンカップ(ルヴァン杯)。この記念すべき決勝は、セレッソ大阪対川崎フロンターレの対戦となり、舞台は埼玉スタジアム2002に設けられた。
クラブ史上初の決勝進出を成し遂げたセレッソと、4回にわたってファイナルを経験しながら優勝経験のない川崎。悲願達成を狙うチーム同士の戦いは、序盤から動き出す。
相手のクリアミスを見逃さなかった杉本健勇は、冷静にゴールに突き刺し、開始1分でセレッソに先制点をもたらす。
川崎はポゼッションを主体にセレッソ陣地へ迫るが、守護神のキム・ジンヒョンをはじめとする堅守をなかなか攻略できない。
1点が遠い中、鬼木達監督(当時)は後半から知念慶や阿部浩之を投入するが、期待されたチャンスは増えず。
すると後半アディショナルタイム、カウンターのチャンスに中盤から駆け上がったソウザが相手ゴール前でボールを引き出すと、これを冷静に決めて追加点。勝負を決定づけた。
初タイトルをかけた戦いはセレッソに軍配が上がり、記念すべき節目にその名を刻んだ。
なお、アニバーサリーの影響もあったのか、この対戦カードは2010年代のルヴァン杯決勝戦の中で最も観客数を集めた試合となった。
