2025シーズンのJリーグも終盤に差し掛かっている。この時期の大一番のひとつに、JリーグYBCルヴァンカップの決勝戦がある。「Jリーグヤマザキナビスコカップ」時代から熱戦が繰り広げられ、歴史としてはリーグ本編よりも長い。今回は、同トーナメントの決勝戦において最も観客数を集めたビッグマッチをランキング形式で紹介する。※『J. League Data Site』で参照できる1999年以降が対象。[3/5ページ]
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3位:鹿島アントラーズ対浦和レッズ(2002年)
観客数:56,064人
開催地:国立競技場
クラブ史上初のJリーグヤマザキナビスコカップ(現:JリーグYBCルヴァンカップ)決勝進出を果たした浦和レッズが、3度目の優勝を狙う鹿島アントラーズに挑んだ。
FIFAワールドカップ(W杯)日韓大会に沸いた2002年の決勝戦には、56,064人の大観衆が集まった。
当時から国内屈指の人気チームだった浦和の晴れ舞台ということも影響し、前年度のジュビロ磐田対横浜F・マリノスで記録した31,019人、前々年度の川崎フロンターレ対鹿島アントラーズにおける26,992人を大きく上回る動員となった。
浦和はエメルソンを筆頭に鹿島の陣形を攻略にかかるが、常勝軍団の守備は堅い。秋田豊やファビアーノらを擁する最終ラインは、浦和の攻撃陣に対応し続けた。
そして後半、小笠原満男の放ったミドルシュートがDFにあたると、そのままゴールイン。この1点が決勝点となり、鹿島が3度目の栄冠に輝いた。
なお、先のW杯には鹿島から秋田、小笠原、鈴木隆行、柳沢敦、中田浩二、曽ヶ端準らクラブ別で最多の6人が選出されている。
このナビスコ杯決勝の時点で鈴木はベルギーに移籍していたが、スター選手の多さも動員に寄与したかもしれない。
