2026 FIFAワールドカップ(W杯)予選が各地で進んでいる。アフリカ予選を突破して初出場を決めたカーボベルデは、人口の少ない国としても有名だ。今回は、過去のW杯出場国で人口が少ない国のトップ10を『transfermarkt』の集計をもとに紹介する。※複数回出場した国は重複せずに1度のみの紹介、ランキングの対象は第二次世界大戦以降。[1/5ページ]
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10位:ジャマイカ(1998年)
当時の人口:約260万人
大会の成績:グループリーグ敗退
最新FIFAランキング:68位
サッカー日本代表と同じく、1998 FIFAワールドカップ(W杯)フランス大会で初出場したジャマイカ代表は、当時の人口が約260万人だった。
ジャマイカ代表は、北中米カリブ海地区最終予選でメキシコ代表、アメリカ合衆国代表に次ぐ3位となり、初出場を勝ち取った。
愛称は「レゲエ・ボーイズ」。ジャマイカ国内でプレーする選手が多かったが、当時チェルシーに在籍していたDFフランク・シンクレアや、ウィンブルドン所属のFWマーカス・ゲイルら、イングランドで活躍する選手も多く名を連ねた。
グループリーグは、日本代表と同じH組に入った。このときのグループHは、クロアチア代表も初出場で、アルゼンチン代表を除く3チームが初出場という構成だった。
日本代表とジャマイカ代表は2敗同士でグループステージ最終戦を迎え、2−1で勝利したジャマイカ代表がW杯初勝利を飾った。
しかしその後、ジャマイカ代表は長らくW杯から遠ざかる。
2001年には、日本代表戦にも出場していたスティーヴン・マルコムが国際親善試合後の事故で命を落とす悲劇に見舞われた。
FIFAランキングは1998年8月に27位を記録したが、2008年には116位まで下降。日本代表から挙げたその1勝が、現在に至るまでW杯唯一の白星となっている。
それでも、2026年大会はアメリカ、カナダ、メキシコの共同開催により出場枠が拡大されたことも後押しとなり、ジャマイカ代表は予選を突破。1998年以来、2度目となる本大会出場を決めている。
