2026 FIFAワールドカップ(W杯)予選が各地で進んでいる。アフリカ予選を突破して初出場を決めたカーボベルデは、人口の少ない国としても有名だ。今回は、過去のW杯出場国で人口が少ない国のトップ10を『transfermarkt』の集計をもとに紹介する。※複数回出場した国は重複せずに1度のみの紹介、ランキングの対象は第二次世界大戦以降。[3/5ページ]
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8位:スロベニア(2002年)
当時の人口:約200万人
大会の成績:グループリーグ敗退
最新FIFAランキング:51位
スロベニア代表は、FIFAワールドカップ(W杯)に2002年と2010年の2度出場している。2002年当時の人口は約200万人で、現在とほぼ変わっていない。
スロベニアは1991年に旧ユーゴスラビアから独立を果たした比較的新しい国家だ。
UEFAユーロ2000(欧州選手権)で初のメジャー大会出場を果たすと、その後のW杯欧州予選ではプレーオフを勝ち抜き、2002年の日韓大会で初のW杯に臨んだ。
本大会では、背番号10をつけたエースのズラトコ・ザホヴィッチがスレチコ・カタネッツ監督との確執でチームを離れるなどトラブルもあり、3戦全敗でグループステージ敗退となった。
それでも2010年の南アフリカ大会で再びW杯出場を果たし、初戦のアルジェリア代表戦でW杯初勝利を挙げた。
同年10月にはFIFAランキングで同国史上最高位となる15位に到達している。
その後W杯からは遠ざかっているものの、ユーロ2024ではベスト16進出を果たすなど、強豪ひしめくヨーロッパで確かな存在感を示している。
現在も、マンチェスター・ユナイテッドのFWベンヤミン・シェシュコやアトレティコ・マドリードのGKヤン・オブラクといった世界的な選手を輩出している。
人口200万人の国としては異例とも言える人材の豊富さを示しており、国内におけるサッカー人気と質の高い育成環境がうかがえる。
