2026 FIFAワールドカップ(W杯)予選が各地で進んでいる。アフリカ予選を突破して初出場を決めたカーボベルデは、人口の少ない国としても有名だ。今回は、過去のW杯出場国で人口が少ない国のトップ10を『transfermarkt』の集計をもとに紹介する。※複数回出場した国は重複せずに1度のみの紹介、ランキングの対象は第二次世界大戦以降。[4/5ページ]
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7位:UAE(1990年)
当時の人口:約190万人
大会の成績:グループリーグ敗退
最新FIFAランキング:67位
現在は人口が1000万人を超えているUAE(アラブ首長国連邦)だが、1990年にFIFAワールドカップ(W杯)へ初出場を果たした当時の人口は、およそ190万人だった。
当時、アジアからのW杯出場枠はわずか2枠。UAE代表は最終予選を1勝4分の無敗で乗り切り、韓国代表に次ぐ2位で本大会出場を決めた。
アラブ諸国としてはクウェート、イラクに次ぐ3番目のW杯出場国であり、歴史的な快挙となった。
本大会では、初戦でコロンビア代表に0−2で敗れると、西ドイツ代表に1−5、ユーゴスラビア代表に1−4と大敗を喫し、3連敗でグループステージ敗退となった。
その後は1996年にAFCアジアカップで準優勝を果たすなど、アジアの強豪として存在感を示してきた。
1998年にはFIFAランキングで同国史上最高位となる42位を記録している。
以降は大きなインパクトを残せていなかったが、2019年のアジアカップでベスト4に進出するなど、アジアでは再び強国の一角としての地位を築きつつある。
W杯出場は1990年の一度きりだが、2026年大会に向けたアジア予選では5次予選(アジア・プレーオフ)まで進出しており、36年ぶりの出場に望みをつないでいる。
なお、UAEは近年、インドやパキスタン、バングラデシュ、フィリピンなどからの外国人労働者の流入によって人口が急増した。
現在の人口は1000万人を超えるが、自国民はその1割程度とされており、代表選手として選ばれる母数は今もそれほど多くない。
