2026 FIFAワールドカップ(W杯)予選が各地で進んでいる。アフリカ予選を突破して初出場を決めたカーボベルデは、人口の少ない国としても有名だ。今回は、過去のW杯出場国で人口が少ない国のトップ10を『transfermarkt』の集計をもとに紹介する。※複数回出場した国は重複せずに1度のみの紹介、ランキングの対象は第二次世界大戦以降。[5/5ページ]
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6位:クウェート(1982年)
当時の人口:約170万人
大会の成績:1次リーグ敗退
最新FIFAランキング:135位
クウェート代表は、1982年のFIFAワールドカップ(W杯)スペイン大会に出場した。このときの同国の人口はおよそ170万人とされる。
当時、アジアとオセアニアを合わせたW杯出場枠はわずか2つ。
1980年のAFCアジアカップを制したクウェート代表は、W杯アジア予選グループリーグで韓国代表を抑えて突破し、最終予選ではニュージーランド代表、中国代表、サウジアラビア代表を上回って出場権を獲得した。
本大会では、チェコスロバキア代表と引き分けて健闘を見せたものの、続くフランス代表戦ではミシェル・プラティニらにゴールを許して1−4で敗れ、イングランド代表にも0−1で敗戦。
勝利を挙げることなくグループリーグで姿を消した。
それでも、1990年代後半まではアジアの強豪として存在感を示し、1998年にはFIFAランキングで史上最高位の24位に到達した。
しかし、次第に勢いを失い、2026年W杯アジア予選では3次予選まで進んだものの、10試合で5分5敗と白星を挙げることができなかった。
サッカー低迷の大きな要因となったのが、政府とスポーツの関係だ。
かつて湾岸地域のスポーツ先進国だったクウェートだが、政府がサッカー連盟やオリンピック委員会に強く介入していたことから、FIFAは2008年に同連盟の資格を停止。
その後もたびたび制裁を受け、国際大会への出場機会を失い、2017年にはFIFAランキングが189位にまで落ち込んだ。
2018年以降、クウェートサッカー連盟は政府からの独立をFIFAとアジアサッカー連盟(AFC)に承認され、現在は再びアジアの舞台で栄光を取り戻すべく歩みを進めている。
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