2026 FIFAワールドカップ(W杯)予選が各地で進んでいる。アフリカ予選を突破して初出場を決めたカーボベルデは、人口の少ない国としても有名だ。今回は、過去のW杯出場国で人口が少ない国のトップ10を『transfermarkt』の集計をもとに紹介する。※複数回出場した国は重複せずに1度のみの紹介、ランキングの対象は第二次世界大戦以降。[5/5ページ]
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1位:アイスランド(2018年)
当時の人口:約35万2000人
大会の成績:グループリーグ敗退
最新FIFAランキング:74位
アイスランド代表は2018年のFIFAワールドカップ(W杯)で初出場を果たした。
当時の人口はわずか35万人ほどで、世界最北の出場国として、強豪ひしめく舞台で独自の存在感を放った。
北極圏のすぐ南に位置するアイスランドは、夏には白夜が続き、冬は日照時間が4時間程度にまで減る。
緯度から想像されるほどの厳寒ではないものの、天然芝の整備が難しく、屋内ピッチの普及に時間を要したとされる。
こうした環境の中でも、国内の育成改革が進み、21世紀に入るとチェルシーやバルセロナで活躍したエイドゥル・グジョンセンや元エヴァートンのギルフィ・シグルズソンら、主要リーグで活躍するタレントを輩出するようになった。
UEFAユーロ2016(欧州選手権)で初めてメジャー大会出場を果たすと、イングランド代表を破ってベスト8進出の快挙を達成。勢いに乗ったチームは、2018年W杯欧州予選でクロアチア代表、ウクライナ代表、トルコ代表といった強国を抑え、グループI首位で本大会出場を決めた。
本大会ではグループリーグ1分2敗で決勝トーナメント進出はならなかったものの、小国の結束は世界の称賛を集めた。
その象徴が、両腕を広げて頭上で叩く「ヴァイキング・クラップ」だ。
北欧やスコットランドのクラブに起源があるとされるが、欧州選手権でアイスランド代表とサポーターが披露したことで世界的に広まった。
W杯後のアイスランド代表は勢いを失い、FIFAランキングは2018年3月の18位をピークに下降した。
それでも、2026年W杯欧州予選ではグループDの3位につけており、再び“バイキングの咆哮”を響かせる日を目指している。
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