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J1 1か月前

何が起きた!? Jリーグ、最後の最後で優勝逃したクラブ5選。まさに悲劇…。残酷な結末を迎えたのは?

 2025明治安田Jリーグもいよいよ大詰めを迎えている。J1では鹿島アントラーズが勝ち点67で首位に立っており、2位の柏レイソル(同66)も逆転優勝の可能性を残している。最後の最後まで勝負の女神がどちらに微笑むのか予想できないが、Jリーグの歴史を振り返ると土壇場で優勝を逃すという屈辱を味わったクラブの存在を思い出すことができる。今回は、最後の最後に優勝を逃したJクラブ5選を紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照。[2/5ページ]
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浦和レッズ(2007シーズン)

浦和レッズ
【写真:Getty Images】

優勝を逃した試合:J1最終節(横浜FC戦)
開催日:2007年12月1日
結果:0-1
リーグ最終順位:2位

 栄光と挫折は、常に表裏一体である。

 2007シーズンの浦和レッズは初出場となったAFCチャンピオンズリーグ(現:AFCチャンピオンズリーグエリート)で記念すべき初優勝を成し遂げたものの、J1では終盤戦にかけて急失速。連覇を逃す結果となった。

 同シーズンの浦和は、アジアの舞台で無類の強さを発揮した。

 初出場のACLでは決勝でセパハン(イラン)を1勝1分で退け、日本のクラブとして初めて同大会優勝を達成。グループリーグから決勝まで一度も負けずに優勝したのは大会史上初の快挙だった。

 だが、ACLと並行して戦ったJ1では過密日程による疲労からか、徐々に失速が目立つようになる。

 一時、2位以下に最大勝ち点「10」差をつけて首位を独走していた浦和は鹿島の猛追を受け、勝ち点「1」差の状態で最終節を迎えた。

 貯金をほぼ使い果たしたものの、それでも依然として首位には立っている。そんな状況下のJ1最終節で対戦するのは、最下位で既にJ2降格が決まっていた横浜FCだった。

 しかし『日産スタジアム』に駆けつけた浦和ファンは、衝撃の展開を目の当たりにする。

 17分、当時40歳の三浦知良にサイドを突破されると、フィニッシュを許したのはシーズンを通してゴール日照りが続いていた根占真伍。痛恨の先制点を献上した浦和は、焦りからか有効な反撃ができないまま、時間を消費してしまう。

 そして、その後はスコアが動くことなく、試合はそのまま0-1で終了。2位・鹿島アントラーズが最終節で勝利したため、浦和は土壇場で順位をひっくり返され2位でシーズンを終えた。

 2007年12月1日は、浦和の選手とファンにとって悪い意味で忘れられない1日となっただろう。

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