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J1 1か月前

何が起きた!? Jリーグ、最後の最後で優勝逃したクラブ5選。まさに悲劇…。残酷な結末を迎えたのは?

 2025明治安田Jリーグもいよいよ大詰めを迎えている。J1では鹿島アントラーズが勝ち点67で首位に立っており、2位の柏レイソル(同66)も逆転優勝の可能性を残している。最後の最後まで勝負の女神がどちらに微笑むのか予想できないが、Jリーグの歴史を振り返ると土壇場で優勝を逃すという屈辱を味わったクラブの存在を思い出すことができる。今回は、最後の最後に優勝を逃したJクラブ5選を紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照。[3/5ページ]
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横浜F・マリノス(2013シーズン)

横浜F・マリノスの中村俊輔
【写真:Getty Images】

優勝を逃した試合:J1最終節(川崎フロンターレ戦)
開催日:2013年12月7日
結果:0-1
リーグ最終順位:2位

 圧倒的に有利な状況の中にこそ、魔物は潜んでいる。

 2013シーズンの横浜F・マリノスは攻撃を自在に操る中村俊輔と、中村を支える経験豊富なベテラン勢がチームをけん引。J1における優勝の最有力候補だった。

 ただ、ラスト2試合にまさかの落とし穴が待っていようとは、選手・ファンともに予想できなかったのではないだろうか。

 同シーズン、マリノスは開幕から6連勝を達成して首位を快走。華麗なスタートダッシュを決めてみせた。

 その後、一度は順位を下げたものの、第21節で首位に再浮上。第32節終了時点で2位のサンフレッチェ広島に勝ち点「5」差を付け、首位に立っていた。

 残り2試合のうち1つでも勝てば優勝。仮に広島が2戦連続で引き分けても優勝できるという条件は、マリノス戴冠の可能性を色濃く示していた。

 だが、マリノスは第33節のアルビレックス新潟戦を0-2で落としてしまう。

 本拠地『日産スタジアム』で優勝を祝えなかったチームは、2013年12月7日のJ1最終節・川崎フロンターレ戦をよりプレッシャーがかかる形で迎えることになる。

『等々力陸上競技場』に乗り込んだマリノスは、これまでの試合と同様に中村の左足から放たれるパスやフリーキックでチャンスをうかがう。

 しかし、54分には中村がボールを持ち出そうとしたところを中村憲剛に奪われ、その流れから失点。このゴールが決勝点となり、マリノスは残り2節を連勝した広島に逆転されて2位に沈み、9年ぶりの優勝を逃した。

 マリノスを勝たせてきた男の、痛恨のボールロスト。試合後にピッチへとうずくまる背番号「25」の姿からは、勝負の世界の残酷さが見て取れた。

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