2025年の欧州主要リーグの冬と夏のマーケットが閉まった。今シーズンも多くの選手が活躍の場を求めて新天地を目指した一方で、同時に各クラブが人員整理や他クラブからの引き抜きで選手を売却している。今回は、移籍市場における各クラブ総売却額をランキング形式で紹介する。※データは『transfermarkt』を参照[5/5ページ]
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1位:チェルシー(イングランド)

【写真:Getty Images】
総売却額:3億6300万ユーロ(約617億円)
移籍金最高額:ノニ・マドゥエケ(5600万ユーロ/約95.2億円)
2022年夏にトッド・ボーリーが新オーナーとなったチェルシーは、毎回の移籍市場で多くの話題を集めている。
しかし、プレミアリーグやUEFAのルールを遵守するためには選手の売却が必須。多くの選手を獲得すると同時に、毎回の移籍市場で主力を放出している。
良くも悪くも現体制のチェルシーは選手の入れ替えが激しい。2025年の売却額の合計は、世界トップの3億6300万ユーロ(約617億円)を記録した。
今夏の移籍市場では、イングランド代表FWノニ・マドゥエケ(→アーセナル)やフランス代表FWクリストファー・エンクンク(→ミラン)、ポルトガル代表FWジョアン・フェリックス(→アル・ナスル)らを放出した。
しかし、戦力的なマイナスは限りなく少ない。代替が可能なサブやローンプレイヤーが放出の対象であり、それでも3億3225万ユーロ(約564.8億円)の売り上げを上げているのは、チェルシーの売却の上手さを象徴している。
これを可能にしているのが、選手の移籍金が高騰しやすい「若手選手の獲得」と「比較的安価な給与」だ。
高額な給与の契約をしてしまうと、他クラブに売却するハードルが上がってしまうが、チェルシーの場合は主力に定着できなかったケースを見据えて獲得しており、余剰戦力となった選手をスムーズに放出することができている。
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