2025明治安田Jリーグもいよいよ最終盤に突入している。今季も素晴らしいプレーでファンを魅了してくれた選手たちがいる一方で、実力があるにも関わらずあまり試合に絡めていない選手も存在する。今回は、J1で出場時間100分以下のタレント10人をピックアップ。紹介するラインナップには、なぜアピールの機会を与えられていないのか首をかしげたくなるような実力者や、不運な負傷によってピッチから遠ざかっている選手が含まれている。※データは『Transfermarkt』『Jリーグ公式サイト(J1.LEAGUE STATS)』を参照。データは11月4日時点。[3/5ページ]
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DF:土屋櫂大(つちや・かいと)

【写真:Getty Images】
生年月日:2006年5月12日
所属クラブ:川崎フロンターレ
2025リーグ戦成績:1試合0得点0アシスト
2025リーグ戦出場時間:2分
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ユース昇格1年目の土屋櫂大は、トップチームの厳しい競争の中でもがいている最中だ。
川崎フロンターレに所属する期待のセンターバック(CB)は、2025明治安田J1リーグでわずか2分しかピッチに立てていない。
U-13から川崎でプレーしてきた土屋は、“守備のオールラウンダー”と呼ぶに相応しい選手だ。
涼しげな表情に似合わないハードな守備で対峙する相手を封殺し、スピード勝負でもほぼ負けることがない。
足元の技術も高く、高精度の縦パスをつけるだけでなく自らボールを持ち出すプレーも得意。川崎U-18でキャプテンを任されていただけあって、チームの精神的支柱にもなれる。
だが、そんな19歳の逸材CBでさえもレギュラー争いに簡単に割って入れないほど、川崎トップチームの選手層は厚い。
同じくユース出身者の偉大な先輩・高井幸大がトッテナム・ホットスパーに去った後も、土屋には出番がほとんど回ってこない。
来季、土屋は難しい決断を迫られるかもしれない。心のクラブで飛躍を誓うか、出場機会を求めて他クラブに移籍するか…。
普通の19歳であればトップチームで試合に絡めないのはある程度織り込み済みだが、土屋ほどの才能の持ち主だとどうしても「もったいない」という感覚が付いて回る。