2025明治安田Jリーグもいよいよ最終盤に突入している。今季も素晴らしいプレーでファンを魅了してくれた選手たちがいる一方で、実力があるにも関わらずあまり試合に絡めていない選手も存在する。今回は、J1で出場時間100分以下のタレント10人をピックアップ。紹介するラインナップには、なぜアピールの機会を与えられていないのか首をかしげたくなるような実力者や、不運な負傷によってピッチから遠ざかっている選手が含まれている。※データは『Transfermarkt』『Jリーグ公式サイト(J1.LEAGUE STATS)』を参照。データは11月4日時点。[3/5ページ]
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MF:齊藤未月(さいとう・みつき)

【写真:Getty Images】
生年月日:1999年1月10日
所属クラブ:京都サンガF.C.
2025リーグ戦成績:1試合0得点0アシスト ※京都サンガF.C.在籍時
2025リーグ戦出場時間:64分 ※京都サンガF.C.在籍時
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齊藤未月の場合、2025明治安田J1リーグにおける出場時間が少ないのには致し方ない理由がある。
2023年8月に選手生命を絶たれかねない大怪我を経験し、公式戦復帰を果たしたのは2025年2月。
7月には所属先をヴィッセル神戸から京都サンガF.C.に変えているため、現所属クラブの京都では64分しかピッチに立っていないのだ。
齊藤に悲劇が訪れたのは、2023年8月19日に行われたJ1第24節 柏レイソル戦だった。
22分、柏のジエゴと戸嶋祥郎にスライディングで挟まれるような形となると、左膝に全治約1年の大怪我を負ってしまう。
長期にわたるリハビリを終え、齊藤がピッチに戻ってきたのは2025年2月8日。FUJIFILM SUPER CUP 2025 サンフレッチェ広島戦で先発入りし、539日ぶりの公式戦出場を果たしたのだった。
しかし、復帰後の齊藤は神戸でなかなかプレー機会を得られなかった。
2025年5月10日のJ1第16節 FC東京戦から11試合連続ベンチ外が続くと、夏の移籍ウインドウで京都に活躍の場を求めた。
京都加入後も8試合連続で招集外となったものの、10月4日のJ1第33節 川崎フロンターレでは移籍後初のベンチ入り。
同月25日のJ1第35節 鹿島アントラーズ戦でアンカーとして先発出場し、ついに新天地デビューを実現させた。
無尽蔵のスタミナが売りのBOX to BOXプレイヤーである齊藤が、数字上J1初制覇の可能性を残す京都に還元できるものは多い。
今季J1の出場時間はまだ64分だが、この数字は残り3節ですぐに三桁に達するはずだ。