2025シーズンの明治安田J1リーグも残すところあとわずかとなった。ここまで順調なシーズンを過ごしている選手がいる一方で、未だ出場機会に恵まれていない選手も多くいる。今回は、リーグ終盤に差し掛かった状況で、まだJ1での出番がない23歳以下の逸材をピックアップして紹介する。※データは『transfermarkt』『Jリーグ公式サイト(J1.LEAGUE STATS)』を参照。データは11月6日時点。[2/5ページ]
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MF:鈴木陽人(すずき・はると)

【写真:Getty Images】
生年月日:2005年5月17日(20歳)
所属クラブ:名古屋グランパス
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名古屋グランパスの鈴木陽人は、2024シーズンにトップチーム昇格を果たした逸材だ。
2024明治安田J1リーグで出場機会は訪れなかったものの、2024JリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド 第2回戦の大宮アルディージャ(現:RB大宮アルディージャ)戦では90分に交代出場を果たし、トップチームデビューを飾った。
今季はより多くの出場機会が見込まれたものの、現時点でJ1リーグの出場時間は0分。それどころか、カップ戦を含めた公式戦の出場もなく、キャリアを前進させられないもどかしい状況に陥っている。
U-12から名古屋に在籍している鈴木は、スピードに乗ったドリブルやシュート、チャンスメイク力を武器にカテゴリーを駆け上がっていった。
昨季にはとうとうトップチームまでたどり着いたわけだが、ユース時代の鈴木をチェックしていた人からすれば「やはり上がってきたか」と思ったかもしれない。
それほどまでに、鈴木のドリブル技術はどのカテゴリーでも抜きん出ていたからだ。
今季は全く試合に絡めていないが、J1リーグが残すところあと3節となった今、鈴木にようやく出番が回ってくる可能性はある。
10月4日に行われたJ1第33節 セレッソ大阪戦では左ウイングバックの中山克広が右腕を骨折。同ポジションをこなすことができる鈴木の需要が高まっている。
果たして、長谷川健太監督は11月8日のJ1第36節 柏レイソル戦で20歳の“アンストッパブルドリブラー”にチャンスを与えるのだろうか。
鈴木の今季出場時間に“0”以外の数字が刻まれることに期待したい。