2025シーズンの明治安田J1リーグも残すところあとわずかとなった。ここまで順調なシーズンを過ごしている選手がいる一方で、未だ出場機会に恵まれていない選手も多くいる。今回は、リーグ終盤に差し掛かった状況で、まだJ1での出番がない23歳以下の逸材をピックアップして紹介する。※データは『transfermarkt』『Jリーグ公式サイト(J1.LEAGUE STATS)』を参照。データは11月6日時点。[4/5ページ]
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DF:本多康太郎(ほんだ・こうたろう)

【写真:Getty Images】
生年月日:2006年5月20日(19歳)
所属クラブ:湘南ベルマーレ
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クラブ事情を踏まえると、本多康太郎が2025明治安田J1リーグで1試合も出場できていない現状は致し方ないのかもしれない。
開幕3連勝と絶好のスタートを切ったはずの湘南ベルマーレは、シーズンが進むにつれて順位表の下に沈下。厳しい残留争いに巻き込まれ、19歳の本多にチャンスが回ってきやすい状況ではなかった。
育成年代を湘南で過ごした本多にとって、今季は特別なシーズンとなった。念願叶い、トップチームへの昇格を果たしたからだ。
U-15から在籍していたクラブでのプロデビュー決定を受け、本多は「湘南のために、全力で進み続けます」と力強いコメントを発している(湘南ベルマーレ公式サイトより)。
187cmと恵まれた体格を活かした空中戦の強さに加え、長身からは想像もつかないほどの圧倒的なスピードを持つ本多は、まさに“フィジカルモンスター”と呼ぶに相応しい逸材だ。
選出され続けてきた各年代のサッカー日本代表でも、ディフェンスは無双状態。そのプレーぶりからは、まるで欧州のセンターバック(CB)を見ているかのような錯覚を覚える。
ボール奪取は湘南の偉大な先輩である遠藤航を参考にし、対人能力はカイル・ウォーカー(バーンリー/イングランド)を見習っているという。
「もちろん冨安健洋選手のようになりたい」(同公式サイトより)とCBの理想像を語る本多は、来季J2リーグを戦うことになった湘南に残留するのだろうか。