1993年に開幕したJリーグ。どのクラブにも良い時期と悪い時期があり、その中で、最強と言われるような歴史的な強さを発揮したチームもある。今回は、Jリーグの歴史で、未来に語り継がれるであろう、リーグの歴史に残る圧倒的な強さを誇った10チームを紹介する。[2/5ページ]
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サンフレッチェ広島:2012年

【写真:Getty Images】
主な成績:J1リーグ優勝
監督:森保一
下馬評は低かった。ファンですら、優勝できるとは思っていなかっただろう。
そんな中でクラブ史上初のJ1リーグ優勝を達成したのが、2012シーズンのサンフレッチェ広島だ。
2011シーズンを7位で終えた広島は、チーム内得点王だった李忠成がイングランドのサウサンプトンに移籍してしまう。
それに加えて、現在サッカー日本代表指揮官の森保一が監督として迎える初のシーズンということもあり、期待値はかなり低かった。
その雰囲気に変化があったのは開幕戦だ。
浦和レッズとの対戦で、広島はいきなり勝利を収めた。
浦和は前年まで広島を率いていたミハイロ・ペトロヴィッチ監督が指揮を執るチーム。広島から浦和に引き抜かれた人材は枚挙に暇がないが、それがピッチ上の力関係を示すものではないということが証明されたことで、自信につながっている。
そこから広島の快進撃は続いた。
森保監督はペトロヴィッチ体制の攻撃力を活かしつつ、課題だった守備を整備し、一体感のある安定したチームをつくっている。
そのチーム再構築が、リーグ制覇につながったのだろう。
選手個人を見ても佐藤寿人が22ゴールを挙げてJ1得点王と年間最優秀選手賞を受賞した。
また、青山敏弘、髙萩洋次郎、水本裕貴、西川周作もJリーグベストイレブンに選出されている。