2025明治安田J2リーグも残すところあと2節となった。今季も各クラブでは優秀な若手選手がピッチ上で躍動し、大きな注目を集めた。一方で、たしかな実力を備えながらも所属クラブで全く試合に絡めなかった選手も存在する。今回は、今季のJ2で出場時間“0分”の逸材5人を23歳以下に絞ってピックアップする。※データは『Transfermarkt』『Jリーグ公式サイト(J1.LEAGUE STATS)』を参照。データは11月11日時点。[1/5ページ]
——————————
DF:ヒョン・ウビン
生年月日:2006年1月17日
現年齢:19歳
所属クラブ:いわきFC
ヒョン・ウビンは、2024年8月にいわきFCへ加入した韓国出身のセンターバックだが、加入から2シーズンが経過した現在も公式戦出場はない。
ヒョン・ウビンは韓国・全北現代モータースのU-18チームで育ち、同国の世宗未来高校を経て、J2のいわきに加入した。
韓国のスポーツメディア『Nate Sports』は当時、「高校生センターバックが夏に日本へ移籍」と報じており、異例のキャリアが話題になった。
未知の存在ながら、190cmの恵まれた体格を持つセンターバックで、ファンの期待を集めたが、2024シーズンは出番がなく終了。
それでも、2025年の年始には契約更新が発表され、クラブとしての期待は感じられたが、依然として試合には絡めていないのが現状だ。
J2ではベンチ入りすら果たせず、YBCルヴァンカップと天皇杯ではメンバー入りしたが、ピッチに立つ機会は訪れていない。
もちろん、19歳という年齢を考えれば出場機会が限られる選手は少なくない。それでも、同僚の石渡ネルソンが20歳にして主力として活躍している事実を踏まえると、立場の違いは際立つ。
特にいわきは、チーム平均年齢が23.9歳で、J2全クラブ中最も若いチーム。ギラギラした若手が多く、その中で存在感がないことは気がかりだ。
1年間を通じて出場機会を得られなかったヒョン・ウビンは、焦りを感じているかもしれない。
