2025明治安田J2リーグも残すところあと2節となった。今季も各クラブでは優秀な若手選手がピッチ上で躍動し、大きな注目を集めた。一方で、たしかな実力を備えながらも所属クラブで全く試合に絡めなかった選手も存在する。今回は、今季のJ2で出場時間“0分”の逸材5人を23歳以下に絞ってピックアップする。※データは『Transfermarkt』『Jリーグ公式サイト(J1.LEAGUE STATS)』を参照。データは11月11日時点。[2/5ページ]
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MF:猪狩祐真(いがり・ゆうま)
生年月日:2003年3月3日
現年齢:22歳
所属クラブ:ジェフユナイテッド千葉
猪狩祐真は、プロ1年目となる2025シーズンの開幕前から注目されていたが、ここまで公式戦の出場はない。
川崎フロンターレの育成組織で育った猪狩は、ユースに昇格できず、日本大学藤沢高等学校を経て、産業能率大学に進学した。
大学3年時に関東大学リーグサッカー2部でトップタイとなる14ゴールを記録するなど大活躍し、2024年5月に千葉の特別指定選手に認定された。
2024年6月に行われた内定記者会見で、千葉の鈴木健仁ゼネラルマネジャーは、次のように語った。
「即戦力となる大卒ミッドフィルダー(MF)を獲得したく、高い強度でプレーでき、走力、アタッキングサード、クオリティを発揮し得点につなげられる選手として、猪狩選手を一番手として選出しました」(産業能率大学公式サイトより)
また、斉藤和夫スカウトも同様に期待の高さを口にした。
「足元の技術は、川崎フロンターレU-12/U-15のころから“彼の強み”だと一目置いていました。足元がうまい選手はいろいろいるなかで、彼は突出していた」
猪狩は167cmと小柄ながら、高い技術とパンチ力のあるシュートを武器に注目されてきた。
同じ会見で「プロ1年目から2桁ゴールを狙っていきたい」と力強い言葉を残していただけに、ベンチ入りすらしていない現状には、多くのファンが疑問を抱いている。
