2025明治安田J2リーグも残すところあと2節となった。今季も各クラブでは優秀な若手選手がピッチ上で躍動し、大きな注目を集めた。一方で、たしかな実力を備えながらも所属クラブで全く試合に絡めなかった選手も存在する。今回は、今季のJ2で出場時間“0分”の逸材5人を23歳以下に絞ってピックアップする。※データは『Transfermarkt』『Jリーグ公式サイト(J1.LEAGUE STATS)』を参照。データは11月11日時点。[3/5ページ]
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MF:横山颯大(よこやま・そうた)
生年月日:2006年5月30日
現年齢:19歳
所属クラブ:ベガルタ仙台
横山颯大は、ベガルタ仙台期待の若手だが、2025シーズンは目立った活躍がないままシーズンを終えようとしている。
U-15まで北海道コンサドーレ札幌の育成組織でプレーした横山は、ユース昇格を逃したのち、仙台ユースに加入。背番号10を背負い、中盤の底から試合をコントロールするボランチとして強い印象を残した。
育成に注力する仙台においても将来を嘱望され、2024年に2種登録。同年のYBCルヴァンカップと天皇杯でそれぞれ1試合ずつに出場した。
正式にトップチーム昇格を果たした2025シーズンは、さらなる出場機会の増加が期待されていたが、ここまで天皇杯1試合の出場にとどまり、リーグ戦ではまだポジション争いに絡めていない。
横山は北海道・旭川市に隣接する人口約1万人の東神楽町の出身。同町の広報誌では、「東神楽町初のプロサッカー選手」としてインタビューに応じた。
その中で、札幌でユースに昇格できなかったことをキャリアのターニングポイントに挙げ、「自分を取らなかったことを後悔させる活躍をし、プロになる」という決意をしたと明かした。
さらに、「自分にしかできないプレーで勝利に貢献したい」と意気込み、理想のプレースタイルとしてACミランのルカ・モドリッチを挙げた。
仙台の公式サイトでは、今年の目標を「1日でも早く試合に出て、自分のプレーでチームの勝利に貢献する」と掲げていた横山。得意とする決定的なパスを出すシーンはまだ見せられておらず、来シーズンは期限付き移籍などで経験を積むシーズンとなるかもしれない。
