2025明治安田J2リーグも残すところあと2節となった。今季も各クラブでは優秀な若手選手がピッチ上で躍動し、大きな注目を集めた。一方で、たしかな実力を備えながらも所属クラブで全く試合に絡めなかった選手も存在する。今回は、今季のJ2で出場時間“0分”の逸材5人を23歳以下に絞ってピックアップする。※データは『Transfermarkt』『Jリーグ公式サイト(J1.LEAGUE STATS)』を参照。データは11月11日時点。[4/5ページ]
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MF:松岡颯人(まつおか・はやと)
生年月日:2005年4月14日
現年齢:20歳
所属クラブ:大分トリニータ
松岡颯人は、大分トリニータ期待の若手で、2024シーズンにJ2デビューを果たしたが、今シーズンはリーグ戦出場がないままシーズンを終えることになりそうだ。
中学生の頃から大分の下部組織で育った松岡は、視野の広さとパスさばきに定評のあるボランチで、2024年にトップチームへ昇格した。
同シーズンはモンテディオ山形戦で途中出場し、J2デビューを飾ったほか、YBCルヴァンカップ1試合と天皇杯3試合に出場した。
続く2025シーズンではさらなる出場機会の増加を目指していたが、7月に右膝前十字靭帯損傷および外側半月板損傷の重傷を負い、長期離脱となった。
結果的に今シーズンの出場はルヴァンカップと天皇杯で各1試合ずつにとどまっている。
2024年末の契約更新発表時、松岡は「今シーズンは本当に悔しいシーズンになりました。来シーズンは大分トリニータの力になれるように、そして個人としてもチームとしても飛躍した1年になるように取り組んでいきます」とコメントしていたが、本人にとってもチームにとっても厳しい一年となった。
松岡はゲームメイク力と運動量で高い評価を受ける一方、フィジカル面に課題を抱えるとも言われる。
負傷を経て、肉体的にどこまで進化を遂げられるか。来シーズンこそ飛躍の年としたいところだ。
