J2は「魔境」と呼ばれることが多い。どんなクラブであれ、このリーグを抜け出すことは難しく、中には何年も同カテゴリーで戦い続けているチームもある。では、J2在籍年数が最も長いクラブはどこなのか。今回は、ランキング形式で紹介する。[2/5ページ]
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9位:ファジアーノ岡山

【写真:Getty Images】
J2通算在籍年数:16年
J2在籍期間:2009年~2024年
J2最高成績:3位(2022年)
J2在籍年数ランキングで9位となったのは、昨シーズンクラブ史上初となるJ1昇格を果たしたファジアーノ岡山だ。
2009シーズンにJ2へ参入した岡山は、16年間の長い下積みを経て、ついにJ1の舞台にたどり着いた。
J2初年度は最下位、2年目も17位と低迷する時期もあったが、着実に経験値を積み、少しずつクラブとしての基盤を築いてきた。
初めてJ1昇格が現実的となったのは2016シーズン。クラブ史上最高位となる6位を記録したチームは、J1昇格プレーオフへの進出を果たす。
準決勝でシーズン3位の松本山雅FCを2-1で下し決勝へ駒を進めたものの、セレッソ大阪との決勝では0-1で惜敗。あと一歩のところで昇格を逃し、クラブにとっては悔しさの残る経験となった。
その後しばらくは停滞した時期が続いたが、2022年にはクラブ最高順位を更新する3位を記録し、再びJ1昇格への期待が高まると、迎えた2024シーズンには5位でプレーオフに回った。
プレーオフ準決勝ではモンテディオ山形を3-0で圧倒し、決勝ではベガルタ仙台に2-0で完勝。こうして、ついに悲願のJ1初昇格を果たした。
J1初挑戦となった今シーズンは、終盤戦に失速したものの、至上命題である残留を達成。初年度での経験を踏まえ、来季以降はJ1の舞台で生き残ることが最大の目標となる。
クラブとしての安定した戦力構築と、J1定着に向けた戦いが続く。