J2は「魔境」と呼ばれることが多い。どんなクラブであれ、このリーグを抜け出すことは難しく、中には何年も同カテゴリーで戦い続けているチームもある。では、J2在籍年数が最も長いクラブはどこなのか。今回は、ランキング形式で紹介する。[4/5ページ]
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7位:ザスパ群馬
【写真:Getty Images】
J2通算在籍年数:18年
J2在籍期間:2005年~2017年,2020年~2024年
J2最高成績:9位(2008年,2011年)
J2在籍年数ランキングで7位となったのは、今シーズンからJ3で戦うことになったザスパ群馬だ。
通算18年にわたってJ2の舞台で戦ってきた群馬は、これまで一度もJ1昇格を果たしていない。
J2での最高順位は9位にとどまり、長い歴史の中でも昇格争いに食い込んだシーズンはほぼない。
戦力面では常に厳しい状況が続き、特に2012シーズン以降は下位に低迷する年が多かった。2017年にはクラブ史上初のJ3降格という現実に直面している。
その後粘り強くチームを立て直し、2019年にJ2復帰を果たした。
しかし、復帰後も安定した戦いを続けることはできず、再び残留争いが続く苦しいシーズンを送る。そして昨季、2度目となるJ3降格の屈辱を味わうこととなった。
迎えた今シーズン、群馬は再出発の年と位置づけて戦ってきたが、結果は厳しい。ここまで20チーム中18位と苦戦が続き、思うように勝ち点を積み上げられていない。
現在はJ3・JFL入れ替え戦に回る可能性も残しており、気を緩めることのできない状況だ。仮にJFLへ降格することになれば、クラブの再建にはさらなる時間と労力を要するだろう。
それでも、地域の誇りを胸に、再びJ2の舞台へ戻るための戦いは続いている。群馬にとって今シーズンは、クラブの未来を左右する瀬戸際の一年となっている。