J2は「魔境」と呼ばれることが多い。どんなクラブであれ、このリーグを抜け出すことは難しく、中には何年も同カテゴリーで戦い続けているチームもある。では、J2在籍年数が最も長いクラブはどこなのか。今回は、ランキング形式で紹介する。[2/5ページ]
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4位:ヴァンフォーレ甲府

【写真:Getty Images】
J2通算在籍年数:19年
J2在籍期間:1999年~2005年,2008年~2010年,2012年,2018年~
J2最高成績:優勝(2012年)
J2在籍年数ランキングで4位となったのは、1999年のJ2創設初年度から参戦するヴァンフォーレ甲府だ。今季で通算在籍年数は19年目を迎える。
甲府が初めてJ1昇格を果たしたのは2005年シーズン。2002年にチームを率いていた大木武監督が再び指揮を執ると、3位でシーズンを終えてJ1・J2入れ替え戦に進出した。
J1で16位だった柏レイソルとの入れ替え戦では、ホーム・アウェイともに連勝。特に第2戦では、シーズンで21得点を記録したエースのバレーが驚異の1試合6得点を記録し、クラブ史上初のJ1昇格を成し遂げた。
翌年の昇格初年度には、決して資金力に恵まれない中でもJ1残留を果たすなど、チームの成長を印象づけた。
昇格2年目のシーズンで降格を喫したが、3年間のJ2生活を経て再びJ1へ返り咲いている。
以降はJ1とJ2を行き来するシーズンが続いたが、2013シーズンから2017シーズンにかけては5年連続でJ1残留を達成し、安定した戦いぶりを見せた。
しかし、2017シーズンを最後に再びJ2に降格。それ以降、J1の舞台からは遠ざかっており、今季で降格から8年目のシーズンを迎える。
また、近年はJ1昇格プレーオフの出場も逃すなど、苦しいシーズンが続いている現状。クラブとしての底力が問われる中、来季こそ再びJ1の舞台への切符をつかみ取りたいところだ。