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J1 3週間前

No.1新戦力は!? 名古屋グランパス、“大成功”補強ランキング1~5位。低迷したチームで奮闘した男たち

 名古屋グランパスは12日、長谷川健太監督が今季限りで契約満了となることを発表した。「タイトル請負人」が就任4季目に獲得した選手たちのパフォーマンスはどうだったのか。今回は、新戦力として大きな存在感を示した選手をランキング形式で紹介する。[2/5ページ]
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4位:藤井陽也(ふじい・はるや)


【写真:Getty Images】

生年月日:2000年12月26日(24歳)
今季のリーグ戦成績:9試合0ゴール1アシスト

 藤井陽也は今夏、名古屋グランパスで再出発することを決断した。

 愛知県春日井市出身の藤井は、名古屋のアカデミー出身。2018年のYBCルヴァンカップで2種登録選手としてトップチームデビューを果たした。

 本格的に出場機会を得るようになったのは、長谷川健太監督が就任してからだ。中谷進之介、丸山祐市といった実力者と共に強力な3バックを構成し、チームを代表する選手として台頭した。

 そんな若きディフェンダーは、2024年1月のタイ代表戦で日本代表デビュー。この試合ではセンターバックとして先発出場し、多くの名古屋サポーターを喜ばせた。

 この晴れ舞台を置き土産にするように、藤井は同1月にKVコルトレイク(ベルギー)へ期限付き移籍。2024年6月には完全移籍が発表され、さらなるステップアップに向けて力強い一歩を踏み出した。

 しかし、コルトレイクは24/25シーズンを15位で終え、プレーオフの結果により2部降格が決定。選手本人は負傷もあってリーグ戦22試合、カップ戦2試合の出場にとどまり、不完全燃焼感の残る1年となった。

 その去就に注目が集まる中、当時の名古屋は失点が止まらず下位に低迷。藤井は復帰を決断し、完全移籍という形で再び名古屋でプレーすることになった。

 藤井はクラブを通じて「1年半前、大きな期待とエールをいただき海外でプレーする決断をしたのにも関わらず、このタイミングで日本に戻ってくるのは情けなく悔しい思いがあります」とコメントしたが、名古屋としては願ってもないカムバックだった。

 慣れ親しんだ豊田スタジアムで開催された第27節の川崎フロンターレ戦で今季J1初出場を果たし、そこからリーグ戦9試合連続で先発出場した。

 結果は3勝3分3敗(12得点15失点)と劇的な改善には至らなかったが、かつての堅守を知る選手が少なくなった現在のチームで、海外での経験も積んだ藤井が与える影響は少なくないだろう。

 夏加入ということもあって出場試合数が少ないため、「補強成功ランキング」としては4位に選んだ。

 ただ、サポーターの心情としては今季最も嬉しい補強だったはずであり、今回のランキングは1シーズンのパフォーマンスに限定した評価であることを強調しておきたい。

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