サッカー日本代表は14日、国際親善試合でガーナ代表と対戦する。すでに来年のFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会への出場を決めているアフリカの曲者には、果たしてどのような選手が揃うのか。今回は、ガーナ代表最新メンバーの市場価値ランキングを紹介する。[5/5ページ]
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1位:アントワーヌ・セメニョ

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年1月7日
所属クラブ:ボーンマス(イングランド)
市場価値:5500万ユーロ(約99億円)
25/26リーグ戦成績:11試合6得点3アシスト
ガーナ代表最新メンバーの市場価値ランキングで堂々の1位に輝いたのは、ボーンマスで最盛期を迎えているアントワーヌ・セメニョだ。
左右どちらでも高いクオリティを発揮できる万能ウインガーには、5500万ユーロ(約99億円)もの市場価値が付けられている。
今季のプレミアリーグで11試合6得点と、セメニョはハイペースでゴールを量産している。
卓越したドリブルスキルはいかにもウインガーらしい特長だが、セメニョのおよそウインガーらしからぬ得点力は多種多彩なシュートを打ち分ける能力の賜物と言えるだろう。
鋭いシュート、カーブを効かせたコントロールショット、相手ゴールキーパーとの1対1を制する冷静なフィニッシュ、時には遠い位置から強烈な一撃を叩き込むこともお手の物で、職人技のような仕上げの精緻さは本職のセンターフォワードと比べても見劣りしない。
これほどの才能の持ち主が、15~16歳の頃にはアーセナルやトッテナム・ホットスパー、フラムといったイングランドの強豪クラブのトライアルで落とされ続けていたのだから驚きだ。
2018年1月にブリストル・シティとプロ契約を交わすと、2023年1月にはボーンマスに4年半契約で完全移籍。一度はプロの夢を諦めかけた男は、イングランド南部ドーセットの南海岸に位置する町でスターダムをのし上がっていった。
ボーンマス加入後間もない2023年3月、セメニョの市場価値は900万ユーロ(約16.2億円)だった。そこからわずか2年半で価格は6倍以上に急騰している。
リーグ戦通算92試合で26得点を積み上げ、安定してプレミア中位にとどまるチームを力強くけん引しているのだから、市場での存在感が高まるのも当然の帰結だ。
森保ジャパンが最も手を焼くのは、サイドから急襲してゴールを奪い取ってしまうこの男かもしれない。
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