サッカー日本代表は14日、豊田スタジアムでガーナ代表とテストマッチを行い、2-0で勝利した。この一戦について、日本サッカーに精通するイングランド人ライターのショーン・キャロル氏に随時話を聞いた。（語り手：ショーン・キャロル）[6/6ページ]
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佐野海舟は「W杯で存在感を出せるかどうか分からない」

――ここで試合が終了しました。日本が2-0でガーナに勝利しました。試合を振り返っていかがでしょうか？

「非常に良かったですね。攻撃では、しっかりとチャンスをモノにして、守備ではガーナにチャンスをあまり与えませんでした」

――最も印象に残った選手は誰でしょうか？

「谷口でしょうか。非常に良いプレーを見せました」

――1対1に強く、まさに守備のリーダーといった感じでしたね。

――佐野のデュエルの強さも圧巻でした。主将の遠藤もうかうかしていられないほどのパフォーマンスだったと思います。

「今日はそうかもしれませんが、W杯で遠藤のような存在感を出せるかどうかは分かりませんね」

――ショーンさんにとっては、やはり遠藤が絶対的な守備的MFの選手ですか？

「調子が良いときの遠藤はもちろんですが、最近はリヴァプールでほとんど試合に出ていないので、ベストのレベルではないと思いますが…」

――最初にも話しましたが、遠藤のコンディションはとても心配ですね。

「本当に心配です！」

――私たちの心配とは裏腹に、遠藤は、終始笑顔でした！

「本人は心配してなさそうですね！」

――ガーナが弱く思えるほどの日本のパフォーマンスでしたが、どうでしょうか。

「親善試合ですし、相手がベストメンバーで、どういったモチベーションで来たかどうかも分かりませんが、日本にとってはポジティブな要素が多い試合でしたね」

――やはりブラジルに勝ったというのが、大きな自信につながっているのでしょうか？

「それも間違いなくありますね。ブラジルという強いチームを倒すと、相手も日本代表に対して、リスペクトを高めていると思います」

――アフリカの強豪にも納得のいく勝利を収めることができ、いい形で年内のシリーズを終えられそうですね。18日は、年内の最終戦、ボリビア戦です。どのような試合を期待していますか？

「日本代表は今のこの勢いを止めないようにプレーして欲しいです！」

――最終戦、注目したい選手は誰でしょうか？

「出場すれば上田ですね。今日は少し決定力を欠いていました」

――上田にゴールを決めてもらい、盛り上げてほしいですね！ 本日もありがとうございました。

▽語り手：ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。『ニッポンとサッカー　英国人記者の取材録』『英国人から見た日本サッカー　“摩訶不思議”ニッポンの蹴球文化』の筆者。「Jリーグ Monthly」のレギュラー出演。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーやNHK、J SportsなどのJリーグ番組出演も。

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【了】