今季の明治安田J1リーグは残り2試合となり、クライマックスが近づいている。今季も多くの若きタレントが台頭した一方で、怪我によって本来のパフォーマンスを発揮できなかった実力者も少なくない。昨季のMVPから代表クラスの選手まで、怪我に苦しめられた選手を紹介する。※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。情報は11月26日時点。[1/5ページ]
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FW:武藤嘉紀(むとう・よしのり)
生年月日:1992年7月15日(33歳)
所属クラブ:ヴィッセル神戸
今季リーグ戦成績:17試合1ゴール1アシスト
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昨季のJリーグMVPに輝いた背番号11が、長期離脱を余儀なくされた。
武藤嘉紀は昨季、リーグ戦37試合に出場して13ゴール7アシストを記録。大迫勇也らと共に強力な攻撃陣を構成し、ヴィッセル神戸をJ1リーグ連覇に導いた。
シーズン終了後には2季連続となるJリーグベストイレブン、そして自身初のJリーグ最優秀選手賞を受賞している。
名実ともに神戸に欠かせない存在となり、円熟の境地を見せていた武藤だが、今季は怪我に苦しめられた。
5月には「腰椎椎間孔狭窄」と診断され、徳島県内の病院で手術を実施。過密日程に加え、昨季から続く相手守備陣の厳しいマークが、ベテランアタッカーの体に大きなダメージを与えたのかもしれない。
結果として約4か月間、リーグ3連覇を目指すチームから離脱することとなった。
8月の第26節・横浜FC戦で復帰を果たしたものの、復帰後はコンディションがなかなか安定せず、苦しい時間が続いた。
リーグ戦で挙げた唯一のゴールは、第28節の横浜F・マリノス戦での得点のみとなっている。
最近の試合では徐々に調子を取り戻しつつあったが、神戸は現在3位。残り2試合を前に、優勝争いは鹿島アントラーズと柏レイソルの2クラブに絞られ、3連覇は消滅した。
前述の怪我の影響は大きく、武藤の今季リーグ戦出場はここまで17試合。昨季の半数に留まっており、エース不在が神戸のシーズンに与えた影響は計り知れないだろう。
33歳となった今もリーグ屈指の実力を誇るだけに、来季の完全復活に大きな期待がかかる。
