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J1 5日前

順当? 奮闘? J1市場価値ワーストランキング1~5位。限られた戦力でJ1に生き残ったのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

 今季のJ1は大混戦の様相を呈したものの、意外にも残留争いは比較的あっさり決着がついた。その背景の一つとして、クラブ市場価値が影響していると考えられる。今回は、データサイト『transfermarkt』のJ1クラブの総市場価値が低いクラブをランキング形式で紹介する。※市場価値やスタッツなどのデータは11月28日時点。[1/5ページ]
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5位:アルビレックス新潟

アルビレックス新潟

【写真:Getty Images】

クラブ市場価値:1088万ユーロ(約18億4000万円)
最も市場価値の高い選手:ブーダ(120万ユーロ/約2億円)
2025リーグ戦成績:20位(4勝11分21敗)

 今季すでに降格が決まっているアルビレックス新潟のクラブ市場価値は1088万ユーロ(約18億4000万円)。J1全体でも5番目に低い水準で、シーズン前から厳しい戦力状況が予想されていた。

 開幕から不調が続き、シーズン初勝利を挙げたのは第9節のヴィッセル神戸戦。その後も状態は上向かず、わずか3勝しか積み上げられないまま、ここまで4勝11分け21敗という厳しい成績に沈んでいる。

 監督交代や選手補強を試みても、チームとしての土台が整わないまま1年を過ごした印象だ。

 その要因のひとつとして挙げられるのが、選手の入れ替わりが激しいクラブ体質である。

 開幕前には絶対的守護神の小島亨介、攻撃陣の軸となっていた長倉幹樹が退団。例年に比べれば主力の多くが残留したようにも見えたが、夏の移籍市場で再び複数の主力がチームを離れ、戦力のバランスは一気に崩れてしまった。

 サポーターにとっては、次々と主力が流出していく解体劇は見過ごせない問題であり、シーズンを通してチームを覆った不穏な空気は、最後まで払拭されることなく降格を迎えることになった。

 もちろん、市場価値がすべてを決定づけるわけではない。

 しかし、現状の選手層とクラブの運営状況を踏まえると、J1の舞台で安定した結果を残すには戦力面・組織面ともに大きな課題を抱えていたと言わざるを得ない。

 来季は2022シーズン以来となるJ2での戦いに臨む。

 大幅な戦力の刷新は避けられず、クラブは再びゼロからの再構築を求められることになる。

 降格を機に体制をどう立て直すのか。クラブの姿勢と動向に注目が集まる。

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