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ジェフユナイテッド千葉に「特別な選手はいない」。鈴木大輔の言葉の意味。J1昇格お預けでも「幸せなことだと…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

 明治安田J2リーグ第38節が11月29日に各地で行われ、3位・ジェフユナイテッド千葉はホームでFC今治と対戦し5-0で勝利を飾った。J1自動昇格には届かなかったが、3位という結果をポジティブに捉えJ1昇格プレーオフに向け全力を注ぐ。主将のDF鈴木大輔にチームのストロングとプレーオフに向けての熱い思いを聞いた。(取材・文:石田達也)[2/2ページ]
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「特別な選手はいない」

「自動昇格というところでは、自分たちがやるべきことをやっていけば、行けるものだと。チーム全体でそう信じ切っていた部分はあったので、悔しい気持ちは全員にあると思っています」

 ここまで20勝9分9敗、勝点69を積み上げ、最終盤では6戦(4勝2分)負けなしの足跡を残したが、プレーオフに向けて厳しい表情を変えることなく言葉を連ねた。

「自分たちがやるべきことをやって何かが起こる。次もやるべきことをやるだけです」

 17年ぶりとなるJ1昇格は一旦お預けとなったが、鈴木は1ミリも諦めてはいない。

 2024年はプレーオフには届かず7位で終わり、2023年はプレーオフ準決勝で敗れているが、今年のチームは一体感という大きな武器を持っている。

 鈴木はこう語った。

「一言で言うと全員で戦っている。誰かが欠けてもダメなチームでシーズンを通して全員で戦ってきて、日替わりヒーローが出るチームだったので、特別な選手はいない。

 みんながみんなを支えている。慶行さんが先頭に立って作りたかったチームを体現できていると思います」

 チームメイトと一緒にあと2つ勝ち抜くためにーー。

「本当に良いチームになったと思いますし、ここ数週間は“終わっちゃうな”と思って寂しかった部分もあります。この仲間とサポーターと、あと(プレーオフの)2試合をヒリヒリした戦いができることは幸せなことだと思っています」

 得た糧、新たな覚悟、リスペクトし合う関係性は必ずや実を結ぶに違いない。

(取材・文:石田達也)

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【了】
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