収益のためにも、スタジアムの雰囲気を高めるためにも、サッカークラブにとって、観客の存在は欠かせない要素である。多くの観客を呼び込むためには、スタジアムの立地も重要だが、理想的な場所に拠点を構えることができないクラブも多くある。今回はJリーグ全クラブを対象に、最寄り駅からスタジアムまでの距離を『Googleマップ』で調査。距離が遠い順にランキング化し、11〜15位を紹介する。[5/5ページ]
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11位:サンプロアルウィン
使用クラブ:松本山雅FC
最寄り駅:村井駅
徒歩:62分
距離:4.4km
松本山雅FCの本拠地「サンプロアルウィン」は、JR篠ノ井線・村井駅から約4.4kmの場所に位置しており、徒歩では約1時間かかる距離にある。
実際に公共交通機関でスタジアムを訪れる場合、長野県内の主要駅である松本駅から出発するシャトルバスの利用が一般的だ。所要時間は約30分で、アクセスの中心となっている。
さらに、今年3月に開催されたAC長野パルセイロとの信州ダービーでは、塩尻駅からも臨時シャトルバスが運行され、広域からの来場に対応した。
陸路を除くと、信州まつもと空港がスタジアムのそばで、村井駅よりも近い2.7kmの道のりだ。
地元ファンの多くは自家用車で来場する。アルウィンに最も近い有料駐車場は事前のチケット購入が必要だが、周辺には無料の駐車場も整備されており、クラブ公式X(旧Twitter)では各駐車場の満車状況が随時発信されている。
無料駐車場の一部は空港近くにあり、スタジアムまでは徒歩15分。ここからもシャトルバスが運行されており、いずれも無料で本数も多く、利便性の高さが好評だ。
加えて、こうした取り組みは周辺の交通混雑の緩和にもつながっている。
9月には観客席上部の鉄骨部材が落下し、テゲバジャーロ宮崎戦が安全確認のため延期となるトラブルも発生した。アクセスの良さと併せて、安全対策の強化にも引き続き注目が集まる。
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