収益のためにも、スタジアムの雰囲気を高めるためにも、サッカークラブにとって、観客の存在は欠かせない要素である。多くの観客を呼び込むためには、スタジアムの立地も重要だが、理想的な場所に拠点を構えることができないクラブも多くある。今回はJリーグ全クラブを対象に、最寄り駅からスタジアムまでの距離を『Googleマップ』で調査。距離が遠い順にランキング化し、16〜20位を紹介する。［2/5ページ］
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19位：ソユースタジアム
【写真：Getty Images】
使用クラブ：ブラウブリッツ秋田
最寄り駅：秋田駅
徒歩：46分
距離：3.3km
ブラウブリッツ秋田の本拠地「ソユースタジアム（ソユスタ）」は、最寄りの秋田駅から3.3kmの距離があり、徒歩だとおよそ46分かかる。
そのため、徒歩で行くのは困難。秋田駅西口からは路線バスが運行されており、バスで約15分、下車後に徒歩5分程度で到着できることから、多くの人がバスを利用する。
とはいえ、車社会である秋田では自家用車での来場が主流だ。
土日祝日は、近くにある秋田市役所と県庁の駐車場が開放される。
また、地元の駐車場オーナーが駐車場予約アプリ「akippa」を通じて貸し出しているケースも多い。
観客動員は堅調に伸びており、2021年のJ2初挑戦から右肩上がりに推移。2025年シーズンのホーム最終戦、ベガルタ仙台戦ではクラブ史上最多の1万3172人を記録した。
ただし、秋田市が所有する運動公園内の一施設であるソユスタは、老朽化や設備の不備が課題となっている。
2026シーズンのJ1ライセンスは交付されたものの、条件付きでの承認であり、トイレの数や屋根の規模など、J1基準を満たしていない箇所も残されている。
新スタジアム建設構想も以前から話題に上っているが、資金面の目処が立たず、具体的な進展には至っていない。
観客数が着実に増加する中で、今後さらに多くのファンを呼び込むには、アクセス改善とスタジアム整備は避けて通れない課題だ。
クラブとしても必要性は強く認識しているはずだが、巨額の投資を回収できなければ、現実的な計画として進まないのが実情だろう。
