収益のためにも、スタジアムの雰囲気を高めるためにも、サッカークラブにとって、観客の存在は欠かせない要素である。多くの観客を呼び込むためには、スタジアムの立地も重要だが、理想的な場所に拠点を構えることができないクラブも多くある。今回はJリーグ全クラブを対象に、最寄り駅からスタジアムまでの距離を『Googleマップ』で調査。距離が遠い順にランキング化し、16〜20位を紹介する。[3/5ページ]
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18位:えがお健康スタジアム
使用クラブ:ロアッソ熊本
最寄り駅:光の森駅
徒歩:46分
距離:3.5km
ロアッソ熊本の本拠地「えがお健康スタジアム」は光の森駅から3.5kmの距離にある。
試合開催日には駅から無料のシャトルバスが運行されている。県道を歩くよりも快適で、来場者にとって便利な移動手段だ。
ただし、遠方から訪れる人にとっては、光の森駅に至るまでのアクセスがひとつのハードルとなる。
熊本駅から光の森駅まではJR豊肥本線で約30分かかり、直接スタジアムに向かう選択肢としてはやや不便だ。
熊本駅からスタジアムまでは約13kmで、タクシーなら45分、バスなら50分ほどを要する。したがって、光の森駅を経由しない人も少なくない。
一方、阿蘇くまもと空港からのアクセスは比較的良好で、スタジアムまでは約7.8km。タクシーであれば10〜15分ほどで到着できる。
「えがお健康スタジアム」は3万275人を収容できる大型スタジアムだが、メイン駐車場は1000台のみ。多くの観客が自家用車で訪れるため、試合当日は周辺道路が激しく渋滞するのが常だ。
11月29日に行われたJ2最終節でヴァンフォーレ甲府と引き分けたロアッソ熊本は、得失点差でカターレ富山に抜かれ、まさかのJ3降格となった。
第34節の大分トリニータ戦では、今シーズン最多の1万8340人が詰めかけた。
再びJ3の舞台で戦うことになった同クラブ。残留という大目標を達成できなかった今、多くのファンは、渋滞のストレスを乗り越えてでも再びJ2でダービーを応援したかったという思いを抱えているに違いない。
