収益のためにも、スタジアムの雰囲気を高めるためにも、サッカークラブにとって、観客の存在は欠かせない要素である。多くの観客を呼び込むためには、スタジアムの立地も重要だが、理想的な場所に拠点を構えることができないクラブも多くある。今回はJリーグ全クラブを対象に、最寄り駅からスタジアムまでの距離を『Googleマップ』で調査。距離が遠い順にランキング化し、16〜20位を紹介する。[4/5ページ]
——————————
17位:JITリサイクルインクスタジアム
使用クラブ:ヴァンフォーレ甲府
最寄り駅:甲斐住吉駅
徒歩:48分
距離:3.5km
ヴァンフォーレ甲府の本拠地「JITリサイクルインクスタジアム」は、最寄りの甲斐住吉駅から約3.5km離れている。
ただし、JR身延線の運行本数は少なく、無人駅であることもあり、ここから徒歩でスタジアムに向かう人はほとんどいない。
アクセスの中心は、主要駅である甲府駅だ。
甲府駅からは約6.4kmの距離があり、試合日には直行のシャトルバスが運行される。
このバスでは選手によるアナウンスが流れ、スタジアムに向かう道中も試合への高揚感を高めてくれるだろう。
また、バス乗り場で『バス小瀬新聞』というフリーペーパーが配布され、試合に向けた情報を読みながらスタジアムに向かうことができる。
相手チームを歓迎するメッセージも掲載され、アウェイサポーターも気持ち良く移動することができそうだ。
シャトルバスの運賃は往復で700円(大人)だが、定額タクシーも選択肢の一つ。
こちらは片道2500円と高額だが、複数人での利用ならば効率的な移動手段として検討の余地がある。
スタジアムが位置する小瀬スポーツ公園内には、合計2088台分の無料駐車場が整備されており、車での来場者にはありがたい。
しかし試合日には混雑が予想されるため、時間には余裕を持ちたいところだ。
観客動員に目を向けると、ヴァンフォーレ甲府はJ1に在籍していた2007年に、リーグ戦1試合平均で1万3734人を記録していた。
2025シーズンは平均8390人と減少している。
移動やアクセス面は以前より楽になったはずだが、J1時代の賑わいを知るファンにとっては便利になったと感じる一方で、どこか寂しさもあるかもしれない。
