間もなく2025明治安田Jリーグのレギュラーシーズンは全日程を終了する。J1・J2昇格プレーオフやJ3・JFL入れ替え戦などが控えているが、気になるのは上位カテゴリークラブへ移籍しそうな選手の動向だ。今回は、今季のJ2で印象的な活躍を披露したことで、来季J1クラブに引き抜かれそうなタレント5人をピックアップする。※データは12月1日時点の『Transfermarkt』および『Jリーグ公式サイト(J1.LEAGUE STATS)』を参照[4/5ページ]
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FW:マルクス・ヴィニシウス

【写真:Getty Images】
生年月日:1998年1月24日
所属クラブ:FC今治
2025リーグ戦成績:36試合17得点5アシスト
今季の活躍ぶりを踏まえると、FC今治が来季もマルクス・ヴィニシウスを引き留めるのは難しいかもしれない。
2025明治安田J2リーグの得点ランキングで2位に食い込んだ男は、来季J1クラブへのステップアップが濃厚な選手の筆頭格と見ていいだろう。
ヴィニシウスは2022シーズンの今治加入以降、常に絶対的なエースとしてゴールを積み重ねてきた。
移籍初年度はJ3リーグで29試合出場で9得点。2023シーズンは35試合で8得点を挙げると、2024シーズンには36試合で19得点を叩き出してJ3得点王に輝いた。
戦いの舞台がJ2に格上げされた今季も、ヴィニシウスの決定力は猛威を振るった。
出場した36試合で積み上げたゴールは17得点。今治加入当初は切れ味鋭いドリブルを武器とするウインガーのイメージが強かったが、今では3-4-2-1システムの頂点でストライカーとしてゴールを量産している。
すっかりセンターフォワードの役割が板についた。
個の力で状況を打開できるヴィニシウスは、J1クラブにとって魅力的なターゲットになるはずだ。
J1リーグ全体を見渡しても、ヴィニシウスほどの個人能力を有する点取り屋はそう多くない。
今治が11位という最終順位で今季を終えたなかで、来年1月に28歳となるヴィニシウスとしても日本のトップカテゴリーでプレーできるチャンスが舞い込めば真剣に検討するだろう。
今治に移籍して今季が4シーズン目。ブラジル人ストライカーが環境を変えるという選択肢を取る可能性は十分にある。