2025シーズンの明治安田J2リーグはレギュラーシーズンの全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J2の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[2/5ページ]
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4位:ベガルタ仙台
本拠地:ユアテックスタジアム仙台(キューアンドエースタジアムみやぎ )
収容可能人数:1万9,526人
平均入場者数:1万3,760人
ベガルタ仙台は、2025シーズンのJ2リーグで1試合平均1万3,760人の観客動員を記録した。
2024シーズンの平均動員は1万3,331人で、今シーズンは微増に見えるが、実質的には大幅な動員アップとも言える。
なぜなら、今シーズン前半戦は本拠地「ユアテックスタジアム仙台(ユアスタ)」が改修中で、「キューアンドエースタジアムみやぎ(Qスタ)」を仮の本拠地として使用していたためだ。
ユアスタから車で約30分の距離にあるQスタでは、第18節までの9試合を開催し、平均は1万723人。一方、第20節のヴァンフォーレ甲府戦からユアスタに戻って以降は、平均1万6,494人を記録している。
仮にシーズンを通してこの動員を維持していれば、J2トップの数字となる。
特に東北勢との対戦では動員が伸びる傾向にあり、カターレ富山戦、モンテディオ山形戦、いわきFC戦ではいずれも1万8,000人超を記録。東北の交通の要所である立地も、広域からの集客に一役買ったはずだ。
チームは昇格プレーオフ進出にあと一歩届かず、最終順位は7位。だが、若手主体の編成で伸びしろは秘めている。
12月2日には森山佳郎監督の続投も発表され、継続的な成長が期待される。
観客動員はJ2でも屈指のレベルにあるだけに、来シーズンこそピッチ上の結果でファンの声援に応えるシーズンにしたい。

