2025シーズンの明治安田J2リーグはレギュラーシーズンの全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J2の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[3/5ページ]
——————————
3位:北海道コンサドーレ札幌
本拠地:大和ハウス プレミストドーム
収容可能人数:3万8,794人
平均入場者数:1万4,470人
9年ぶりにJ2を戦った北海道コンサドーレ札幌は、2025シーズンのリーグ戦1試合平均動員が1万4,470人だった。
札幌はJ1で戦った前年、2024シーズンの平均動員が1万7,086人だった。カテゴリーの降格による来場者の減少は避けられず、数字にもその影響が表れている。
それでも、ホーム開幕戦となったジェフユナイテッド千葉戦では2万2,292人を記録。1年でのJ1復帰を願うファンが詰めかけ、クラブの人気を示す形となった。
しかし、チームは開幕直後からつまずき、5月17日のカターレ富山戦では9,417人と今季唯一の1万人割れを記録。収容3万8,794人の「大和ハウス プレミストドーム(プレド)」では空席が目立つ試合も増えた。
第21節のロアッソ熊本戦では、恒例イベント「赤黒フェスタ」の開催もあり、2万2,236人を動員。開幕戦に次ぐ数字となった。
チームは序盤の不振をある程度抜け出したが、昇格レースからは早々に脱落し、ファンのボルテージは上がりきらなかった印象を受ける。
それでも、最終節の愛媛FC戦では1万8,612人がプレドに来場した。
最終12位の札幌にとって勝敗はそこまで大きな意味を持つものではなかったが、この日は今シーズン限りで現役を引退する深井一希のラストゲームとして大きな意味を持ち、壮大なコレオグラフィーとともにクラブのレジェンドを送り出した。
最終節でファンの一体感を改めて示した札幌。来シーズンこそ、ピッチ上で声援に応える姿を見せたい。

