2025シーズンの明治安田J2リーグはレギュラーシーズンの全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J2の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[4/5ページ]
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2位:ジェフユナイテッド千葉
本拠地:フクダ電子アリーナ
収容可能人数:1万9,470人
平均入場者数:1万5,549人
ジェフユナイテッド千葉は、2025シーズンのJ2で1試合平均1万5,549人の観客動員を記録した。
2010シーズンからJ2に在籍している千葉だが、Jリーグ創設時の「オリジナル10」の一角として根強い人気を保ち、一部のJ1クラブを上回る動員力を誇る。
第5節の愛媛FC戦では、雨天で気温が低かった影響もあり、9,367人にとどまったものの、それ以外の全試合で1万人を超える観客を集めた。
第14節では約20年ぶりとなる国立競技場開催が実現し、RB大宮アルディージャとの一戦には4万9,991人が詰めかけた。これはJ2の試合としても異例の大観衆だった。
ただ、千葉にとっては成績と観客数の両面で悔しさも残るシーズンとなった。
千葉は2025シーズンJ2前半戦終了時に順位でも平均観客数でもトップだった。
しかし、後半戦に失速。最終的には3位に順位を落とし、J1昇格プレーオフに回ることとなった。観客数も後半戦にはやや減少し、年間平均では2位となった。
シーズン前半戦は前述した国立開催のゲームにより平均が押し上げられ、1試合平均1万5,895人の動員だった。
後半戦は「フクダ電子アリーナ」も昇格争いの熱気に包まれたが、1試合平均は減少した。
7日のJ1昇格プレーオフ準決勝は、3位でレギュラーシーズンを終えた千葉のホームで行われる。
相手は奇しくも、国立で対戦した大宮。収容1万9,470人のフクアリには、大一番にふさわしい熱狂が生まれることだろう。

