2025シーズンの明治安田J2リーグはレギュラーシーズンの全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J2の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[2/5ページ]
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9位:サガン鳥栖
本拠地:駅前不動産スタジアム
収容可能人数:2万219人
平均入場者数:9,382人
サガン鳥栖は、2025シーズンのJ2で1試合平均9,382人の観客を動員した。
2024シーズンはJ1で平均9,800人を動員した鳥栖は、14年ぶりのJ2参戦で観客減が懸念されたものの、減少幅は小さく、一定の支持を保ったと言える。
ただ、シーズン序盤は観客動員が伸びずに苦しんだ。
第11節までのホームゲーム7試合で1万人超えはベガルタ仙台との開幕戦1試合のみ。5,000人台が3試合と客足が重く、前半戦終了時点の平均は7,614人だった。
しかし、後半戦になると、J1復帰を願うサポーターが「駅前不動産スタジアム」に戻り始め、観客数は上向いた。
特に第26節のV・ファーレン長崎戦ではシーズン最多となる1万7,548人を動員。九州勢との対戦が多かったことも追い風となり、第23節以降のホームゲームでは、ブラウブリッツ秋田戦(8,325人)を除くすべてで1万人超を記録した。
終盤にはJ1時代に匹敵する後押しがあったものの、ラスト5試合は2分け3敗と失速し、最終順位は8位。1年でのJ1復帰は叶わなかった。
特に10月26日に敵地で行われたベガルタ仙台戦では、2点を先行しながら終盤に3失点を喫する痛恨の逆転負けとなった。
J1の環境に慣れたファンが、2年連続のJ2をどのように受け止め、どれだけ足を運ぶのか。来季の観客動員にも注目が集まる。

