J1初昇格クラブ、ワースト勝ち点ランキング1~5位
【写真:Getty Images】
2025シーズンの明治安田J2リーグにおいて、水戸ホーリーホックが優勝を飾り、来季のJ1初昇格を決めた。当然ながらクラブ、そしてサポーターは未知なる挑戦を楽しみにしているはずだが、現実は厳しいものになる可能性も。これまで、J1で屈辱を味わってきた初昇格クラブは数々ある。そこで今回は、J1初昇格クラブ限定の勝ち点ワーストランキングを紹介する。[3/5ページ]
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3位:川崎フロンターレ
2000シーズンの川崎フロンターレ【写真:Getty Images】
昇格したシーズン:2000シーズン
年間成績:7勝4分19敗
年間勝ち点:25
最終順位:16位
2000年、川崎フロンターレは万全の準備を整えて新たな挑戦に臨んだ。
クラブ史上初のJ1での戦いを前に、クラブは鈴木隆行やマジーニョ、鬼木達らを獲得。元日本代表の森山泰行やパラグアイ代表のアルバレンガといった代表戦士たちも迎え入れた。
しかし、シーズンを通して苦戦を強いられた川崎は、昇格から1年でJ2リーグに降格するという憂き目に遭っている。
16チーム中15位で1stステージを終えた川崎は、2ndステージでも状況を好転させられなかった。
シーズン中に二度も監督交代が行われたという事実が、チームの苦戦ぶりを表している。
Jリーグヤマザキナビスコカップ(現:JリーグYBCルヴァンカップ)では決勝まで勝ち進んだものの(鹿島アントラーズに敗れて準優勝)、J1リーグではとにかく勝ち点の積み上げに苦労した。
最終的に、川崎は2000シーズンを最下位(16位)で終え、昇格初年度にJ2リーグへと逆戻りしてしまった。
シーズン30試合で26得点、1試合平均0.86得点と深刻な得点力不足に陥ったことが、年間勝ち点「25」にとどまった主要因と言える。
現在ではすっかり攻撃サッカーのイメージがついた川崎だが、この時は対照的な姿を見せていた。
2001~2004年にかけてJ2リーグで戦った川崎は、2005年の再昇格以降はJ1リーグにとどまり続けている。
2017年以降はリーグを4回制覇(2017、2018、2020、2021シーズン)するなど、黄金期を築き上げた。
2000シーズンに経験した屈辱を経て、川崎は日本屈指の強豪クラブへと成長したのだった。