J1初昇格クラブ、ワースト勝ち点ランキング1~5位
【写真:Getty Images】
2025シーズンの明治安田J2リーグにおいて、水戸ホーリーホックが優勝を飾り、来季のJ1初昇格を決めた。当然ながらクラブ、そしてサポーターは未知なる挑戦を楽しみにしているはずだが、現実は厳しいものになる可能性も。これまで、J1で屈辱を味わってきた初昇格クラブは数々ある。そこで今回は、J1初昇格クラブ限定の勝ち点ワーストランキングを紹介する。[4/5ページ]
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2位:横浜FC
2007シーズンの横浜FC【写真:Getty Images】
昇格したシーズン:2007シーズン
年間成績:4勝4分26敗
年間勝ち点:16
最終順位:18位
2007年の横浜FCは、前年に達成したJ2初優勝の勢いそのままにJ1へと乗り込んできた。
トップカテゴリーでの厳しい戦いを見据え、クラブは久保竜彦や奥大介といった元日本代表戦士を獲得。2005シーズンから在籍していた三浦知良を含め、抜群の知名度を誇る選手たちには、チームをけん引する役割が期待されていた。
だが、チームはシーズンを通して苦戦を強いられ、昇格から1年でJ2リーグに降格してしまった。
J1初勝利の瞬間は、思ったよりも早く訪れた。
横浜FCは第2節の横浜F・マリノス戦を1-0で制し、さっそく勝ち点3を確保。この試合では横浜ダービー初対戦初勝利というおまけもついてきた。
しかし、その後に横浜FCは低迷。シーズン前半戦の段階で最下位に転落した。
シーズン途中には山田卓也や平本一樹といった即戦力を確保したものの、負の流れは止まらず。シーズン後半戦初戦の第19節では、第2節で勝利したマリノスに1-8と手痛い敗戦を喫するなど、傷口は広がるばかりだった。
結局、横浜FCが年間で積み上げた勝ち点は「16」。最下位(18位)でJ2降格が決定。希望に満ちたスタートを切ったかに見えた2007シーズンは、失望の中でエピローグを迎えることに。
クラブは『勝つために、ここに来た』というキャッチフレーズを掲げて限られた資金を投入して補強も敢行したが、新戦力の久保が怪我で多くの試合を欠場するなど、チームの歯車が嚙み合うことは最後までなかった。
なお、Jリーグ史上最速でJ2降格が決まってしまった横浜FCは、最終節にて浦和レッズを1-0で撃破。優勝争いをしていた強豪に土をつけ、苦悩のシーズンに少しばかり花を添えた。