フットボールチャンネル

何があった? 過去10年で最もFIFAランキングを下げた国ランキング1~5位。大きく変わってしまったのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FIFAFIFA
【写真:Getty Images】



 国際Aマッチが行われた後に更新されるFIFAランキング。直近では11月20日に更新され、いくつかの国々が順位を入れ替えている。過去これまでの更新で順位を徐々に上げてきた国がある一方で、徐々に順位が落ちている国も存在する。そこで今回は、10年前から現在までFIFAランキングの順位を下げた国をランキング形式で紹介する。※成績やスタッツは4日時点の『transfermarkt』を参照。FIFAランキングは4日時点の『FIFA』を参照。下がった順位が並んだ場合は、現在の順位が低い順にランキング。[5/5ページ]
——————————

1位:コンゴ代表

コンゴコンゴの国旗
【写真:Getty Images】

10年前のFIFAランキング:48位
現在のFIFAランキング:134位
下げた順位:86位


 本ランキングで1位にランクインしたのは、コンゴ共和国代表だ。

 10年前(12月3日時点)のコンゴのFIFAランキングは、当時のサッカー日本代表や同じアフリカ大陸に位置するエジプト代表らを上回る48位だった。

 2014年に行われたアフリカネイションズカップの予選や2015年に開催された本大会で好成績だったため、短期間で順位を上げることに成功している。

 しかし、それ以降は徐々に順位を落とし、現在は134位と強豪国とは呼べない存在へとなってしまった。

 その大きな要因として、W杯への出場を逃したことが挙げられる。

 FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会のアフリカ最終予選では、エジプト代表、ガーナ代表、ウガンダ代表と同組になり、6試合で1度も勝ち点「3」を奪うことができず、W杯行きの切符を逃した。

 また、2022年W杯カタール大会の同2次予選でも、0勝3分3敗と勝利することができず、敗退している。

 予選落ち直後のコンゴのFIFAランキングは、97位になっていた。

 その後は、ますます他国との差が広がり、現在は国際Aマッチで13試合未勝利を更新中。そして、今の順位になった。

 一方、10年前にコンゴよりも下位だったエジプトは現在34位と強豪の輪に入ろうとしている。

 衰退しているコンゴとエジプトの違いはどこにあるのか。

 それは、世界を代表するスター選手らがチームに存在しているところにある。

 実際、アフリカ大陸からW杯に出場する国々を見ると、エジプトのモハメド・サラーやモロッコ代表のアクラフ・ハキミらなど、世界トップのクラブで活躍する選手を擁している。

 それに比べ、コンゴは過去にヨーロッパで活躍する選手はいたものの、世界トップクラスではなかった。



 また、現在においては欧州でプレーする選手も一握りという現状だ。

 アフリカ大陸全体でレベルが上がっている中で、遅れをとっているコンゴ。FIFAランキングを上げるために、まずは自国の選手の育成や環境を整えるところから始めなければならないだろう。

【関連記事】
【一覧表】サッカー最新FIFAランキング1~100位
一体どうして…。サッカー日本代表に呼ばれなくなった選手5人
「日韓戦の敗北が致命的だった」韓国メディアが最新のFIFAランキングの順位予想にショックを隠せず「W杯ポット2が重要課題」

【了】
1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!