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何があった? 過去10年で最もFIFAランキングを下げた国ランキング6~10位。かつての強豪もランクイン?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images
FIFAFIFA
【写真:Getty Images】



 国際Aマッチが行われた後に更新されるFIFAランキング。直近では11月20日に更新され、いくつかの国々が順位を入れ替えている。過去これまでの更新で順位を徐々に上げてきた国がある一方で、徐々に順位が落ちている国も存在する。そこで今回は、10年前から現在までFIFAランキングの順位を下げた国をランキング形式で紹介する。※成績やスタッツは4日時点の『transfermarkt』を参照。FIFAランキングは4日時点の『FIFA』を参照。下がった順位が並んだ場合は、現在の順位が低い順にランキング。[1/5ページ]

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10位:チリ代表

チリチリの国旗
【写真:Getty Images】

10年前のFIFAランキング:5位
現在のFIFAランキング:53位
下げた順位:48位


 かつて世界の強豪とまで言われたチリ代表が、10位にランクインした。

 過去のチリの成績を振り返ってみると、2014年に開催されたFIFAワールドカップ(W杯)ブラジル大会から2017年までは、国際大会で好成績を収めていた。

 しかし、それ以降3大会連続でW杯の出場を逃すなど、強豪とはほど遠い結果が続いている。

 最後に出場した2014年のW杯ブラジル大会は、前回王者のスペイン代表に加え、オランダ代表、オーストラリア代表と同グループに。

 グループリーグ敗退が濃厚と思われていたが、大方の予想を裏切り、世界王者を撃破。2勝1敗でグループリーグを2位通過する。

 勝ち進んだチリは、決勝トーナメント1回戦で開催国のブラジルに敗れるも、王国をPK戦にまで追い込む健闘ぶりを見せた。

 その翌年に行われたコパ・アメリカでは、アルゼンチンとの決勝を制して、初優勝。それに伴って、2016年4月から6月1日までは、FIFAランキングで3位につけていた。

 さらに同年に特別開催されたコパ・アメリカ・センテナリオでも決勝でアルゼンチンを破り、優勝を果たしている。

 このように結果を残していたチリだが、2017年に状況は一変する。

 2018年W杯ロシア大会の南米予選を6位で終え、本大会への切符を掴み取ることができず、徐々にFIFAランキングが下落した。

 そして、2022年カタールW杯の南米予選では7位、2026年北中米大会の予選では2勝5分11敗で最下位と、数年前とは全く別のチームに変わってしまった。

 では、なぜ10年前まで“強豪”と呼ばれたチリが、ここまで弱小化してしまったのか。その理由は明確にある。

 それは、世代交代の失敗が一番の要因だろう。
 
 10年前はチリの絶対的スターであるアルトゥーロ・ビダルやアレクシス・サンチェスが全盛期だった。

 しかし、その2人以降世界を代表する選手が現れず、ビダルとサンチェスを中心としたチームが長引いていた。



 それにより、世代交代が上手く行えずに、チリは衰退し、現在は53位まで順位を落としてしまったのだろう。

 現在厳しい状況に置かれているチリは、2030年に行われるW杯出場に向けて若手の成長を期待したいところだ。

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