2025シーズンの明治安田J2リーグはレギュラーシーズンの全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J2の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[2/5ページ]
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14位:レノファ山口FC
本拠地:維新みらいふスタジアム
収容可能人数:1万5,115 人
平均入場者数:5,767人
レノファ山口FCは2025シーズンのJ2で、1試合平均5,767人の観客を動員した。
山口は2016シーズンからJ2で戦ってきた。
2018シーズンに8位に入り、トップハーフを経験することもあったが、今シーズンはシーズン序盤から低迷が続き、スタンドの盛り上がりも欠けた。
ホーム開幕戦のV・ファーレン長崎戦では、「維新みらいふスタジアム」に1万451人が詰めかけたが、1万人を超えたのはこの1試合のみだった。
続く第3節の北海道コンサドーレ札幌戦では3,694人に落ち込み、チームの不振も相まって動員は低迷した。
シーズン終盤には第32節のサガン鳥栖戦で9,377人、最終節のRB大宮アルディージャ戦で8,573人が来場し、チームを後押ししたが、巻き返すには至らず。
チームは19位でシーズンを終え、J3降格が決定した。
J2全体が前年比115.9%の観客増を記録し、ほとんどのクラブが2024シーズンよりも多くの観客を集めた。
そんな中、山口は前年比94.7%の動員にとどまったことからも、ファンの失望がうかがえる。
山口は2014年にJFLからJ3へ昇格し、2015年にはJ3を制してJ2に上がった。カテゴリーを一気に駆け上がる中で地元の期待も高まったが、近年は主力流出が続き、J2下位が定位置となっていた。
クラブ史上初の降格という難局で、来シーズンはどれだけのサポーターが再起を信じてスタジアムに足を運ぶだろうか。

