2025シーズンの明治安田J2リーグはレギュラーシーズンの全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J2の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[3/5ページ]
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13位:水戸ホーリーホック
本拠地:ケーズデンキスタジアム水戸
収容可能人数:1万152人
平均入場者数:6,006人
水戸ホーリーホックは、2025シーズンのJ2で1試合平均6,006人の観客を動員した。
観客数はリーグ全体で13位だが、1万152人を収容する「ケーズデンキスタジアム水戸」は例年以上の熱気に包まれた。
2000年からJ2で戦い続けてきた水戸は、J1昇格もJ3降格もしないチームだった。2022年からは3シーズン連続でボトムハーフで、ファンも過度な期待はしていなかっただろう。
2024シーズンの平均は4,406人で、2025シーズン前半戦も同程度の推移だった。
ホーム開幕戦のモンテディオ山形戦(7,521人)や北海道コンサドーレ札幌戦(5,559人)は比較的多くの観客を集めたが、前半戦終了までの1試合平均は4,268人にとどまっていた。
しかし、チームは第13節から8連勝を達成。第20節終了時点で首位に立つと、昇格への期待が高まるとともに観客数も右肩上がりに。
シーズン後半は毎試合、目に見えてスタジアムが熱を帯びた。
J2優勝とJ1昇格が懸かった最終節・大分トリニータ戦では、クラブ史上最多となる1万743人を動員し、歴史的瞬間を多くのファンが見届けた。
最終的な平均は2019年の6,087人にはわずかに届かなかったものの、第21節以降の8試合に限れば平均8,396人と、異例の盛り上がりを見せた。
クラブ史上初のJ1昇格を果たし、ファンの期待は最高潮に達している。
今後は、その熱量を継続し、新たな観客層の獲得につながる取り組みにも注目が集まる。

