2025シーズンの明治安田J2リーグはレギュラーシーズンの全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J2の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[4/5ページ]
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12位:ロアッソ熊本
本拠地:えがお健康スタジアム
収容可能人数:3万275人
平均入場者数:6,715人
ロアッソ熊本は、2025シーズンのJ2で1試合平均6,715人を動員した。
シーズン最多は第34節・大分トリニータとの「九州ダービー」で、1万8,340人が「えがお健康スタジアム」に来場。スポンサー・平田機工による恒例の『Hirataサンクスマッチ』として開催され、先着8,000名へのオリジナルホッケーシャツ配布や、アイドルグループ「#ババババンビ」のスペシャルライブが動員を後押しした。
1万人超の観客を記録したのはこの試合のみで、次いで多かったのは第26節・ジェフユナイテッド千葉戦の9,834人だった。
前半戦は観客が3,000人台にとどまる試合が3試合あり、動員は伸び悩んだ。後半戦は残留争いの緊張感もあって一定の観客が戻った。
そして迎えた最終節・ヴァンフォーレ甲府戦には6,829人が来場。勝てば残留、引き分けでも残留濃厚という状況下、熊本は無理をせず勝ち点1を優先する戦い方を選択した。
しかし、カターレ富山が終盤に加点して4-1で勝利。得失点差で逆転を許し、熊本はJ3降格が決まった。
熊本は2019年から2021年にもJ3で戦っており、コロナ禍前の2019年には平均5,533人を動員していた。
再びJ3での戦いとなる2026シーズン、こうしたコアなサポーターがどれだけスタジアムに足を運ぶかが、クラブ再建へのカギを握るだろう。

