2025シーズンの明治安田J2リーグはレギュラーシーズンの全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J2の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[5/5ページ]
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11位:徳島ヴォルティス
本拠地:鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム
収容可能人数:1万7,924人
平均入場者数:7,214人
徳島ヴォルティスは、2025シーズンのJ2で1試合平均7,214人の観客を動員した。
徳島は2024シーズンのリーグ戦平均動員が6,054人で、J2におけるクラブ史上最多記録を更新していたが、今シーズンはこれをさらに大きく上回り、上昇率は約20%に達した。
チームが昇格争いに加わったことが、スタンドに熱を生んだといえる。
シーズン序盤は勢いに火がつかず、第10節・水戸ホーリーホック戦、第11節・カターレ富山戦では2試合連続で4,000人台にとどまった。
しかし、勝ち点を積み重ねて上位争いが現実味を帯びると、ホームゲームの注目度は徐々に高まり、観客数も右肩上がりに推移した。
ただ、1万7,924人を収容する「鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム」が満員になることは稀だ。
2025シーズンで1万人超を記録したのは、愛媛FCとの「四国ダービー」(1万3,310人)と、昇格が懸かった最終節V・ファーレン長崎戦(1万5,190人)の2試合のみだった。
昨シーズンは3試合で1万人超を記録しており、単発のビッグゲームに頼るのではなく、全体として観客動員の波が小さくなったとも言える。
昇格プレーオフ準決勝のジュビロ磐田戦では、1万1,387人の大観衆がチームを後押し、決勝進出を果たした。
この勢いでJ1復帰を成し遂げ、コンスタントに満員になるスタジアムを生み出せるだろうか。
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