2025シーズンの明治安田J2リーグはレギュラーシーズンの全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J2の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[1/5ページ]
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20位:いわきFC
本拠地:ハワイアンズスタジアムいわき
収容可能人数:5,066人
平均入場者数:4,372人
2025シーズンのJ2で最も観客動員が少なかったのは、いわきFCだった。
1試合平均は4,372人で、J2全体の平均8,888人の半分以下にとどまった。
ただし、いわきが“不人気”というわけではない。
本拠地「ハワイアンズスタジアムいわき(ハワスタ)」の収容人数は5,066人とJ2最少であり、スタジアムのキャパシティが観客数に影響を与えているのは明らかだ。
実際、開幕戦のジェフユナイテッド千葉戦には5,046人が来場し、超満員に。観客が4,000人を下回ったのはわずか5試合のみで、全体としては安定した動員を維持した。
チームはシーズン序盤に出遅れ、一時は最下位に沈んだうえ、夏にはエースの谷村海那が横浜F・マリノスに移籍し、戦力ダウンも避けられなかった。
それでも第10節以降は持ち直し、最終順位は2024シーズンと同じ9位でフィニッシュ。序盤のつまずきがなければ、昇格プレーオフ圏争いに加われたペースで勝ち点を積み上げた。
いわきは現在、新スタジアム整備計画の提出により、例外的にJ1ライセンスを付与されている。
2031シーズン開幕までの完成を目指し、クラウドファンディングやいわき市のふるさと納税を通じて資金調達も進行中だ。
J1基準のスタジアム建設の実現には、クラブの成長と地域の後押しが不可欠だ。
J2の舞台で存在感を強めつつ、ハワスタの熱気を途切れさせないことが、J1への道を切り開いていく。

