2025シーズンの明治安田J2リーグはレギュラーシーズンの全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J2の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。［4/5ページ］
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17位：ブラウブリッツ秋田

本拠地：ソユースタジアム
収容可能人数：1万8,560人
平均入場者数：4,953人

　ブラウブリッツ秋田は、2025シーズンのJ2で1試合平均の観客数が4,953人だった。

　2024シーズンはクラブ史上最多となる平均4,128人を記録し、今シーズンはそこから約20％増と大きく伸ばした。

　J2全体では17位の動員数ながら、クラブとしては上々の成果と言える。

　秋田は遠方からのアクセスが決して良いとは言えず、近隣クラブとの対戦で動員が伸びる傾向がはっきりとある。

　平均を上回ったのは、北海道コンサドーレ札幌戦（7,795人）、モンテディオ山形戦（7,577人）、愛媛FC戦（5,597人）、ベガルタ仙台戦（1万3,172人）の4試合のみだった。

　愛媛戦は「SOYU Presents ブラウブリッツ夏祭り2025」と題したクラブ設立記念日のイベント開催が追い風となり、例外的に高い動員を記録した。

　シーズン最多動員となったホーム最終戦の仙台戦は、東北勢同士の対決に加え、相手が昇格争い中だったことも重なり、クラブ史上最多の観客数を記録した。

　その秋田では現在、スタジアム整備を巡る議論が県や秋田市と続いている。

　ファンや関係者は新スタジアムを待ち望む一方で、J2下位が定位置化している現状で大規模投資に踏み切るリスクも小さくない。

　ならばJ1昇格を目指すべきかもしれないが、秋田は2024年度決算のトップチーム人件費がJリーグ全体で43位で、一部J3のクラブに劣る予算規模で運営している。

　それでも限られた予算でJ2定着を果たしているのは立派な成果だ。

　まずは今シーズンのように観客を着実に増やし、地域での存在感を高めることが、次なる一歩につながる。