2025明治安田J1リーグのレギュラーシーズンは全日程が終了。アルビレックス新潟、湘南ベルマーレ、横浜FCの来季J2降格が決まっている。当然、彼らは1年でのJ1復帰を目指が、これらのチームが警戒するのは主力の流出だ。今回は、J2降格クラブで抜群のクオリティを発揮し、J1各チームから引き抜かれそうな逸材5人をピックアップして紹介する。※データは12月7日時点の『Transfermarkt』『Jリーグ公式サイト』を参照。[1/5ページ]
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FW:鈴木章斗(すずき・あきと)
生年月日:2003年7月30日
所属クラブ:湘南ベルマーレ
2025リーグ戦成績:37試合9得点4アシスト
J2降格3クラブの中で、最もJ1クラブに引き抜かれる可能性が高そうなのが鈴木章斗だ。
湘南ベルマーレのエースフォワードは、チームが苦しい戦いを強いられるなかでも大いに奮闘。2025明治安田J1リーグで37試合9得点4アシストと充実のスタッツを残している。
今でこそ得点力のあるストライカーとして知られる鈴木だが、ガンバ大阪のジュニアユースに所属していた中学時代はサイドバックやサイドハーフを主戦場としていた。
ガンバではユース昇格を逃したものの、阪南大学高等学校でFWへコンバートされたことから才能が開花。後に“あらゆる能力に秀でた万能アタッカー”となる下地を築いた。
2022シーズンに湘南へ加入した鈴木が類まれな決定力を披露したのは、3年目の昨季だった。
J1の34試合で10得点をマークし、自身初の2桁ゴールを記録。湘南の絶対的エースとして広く認知されるようになった。
今季、湘南はクラブ史上初となるシーズン開幕3連勝を達成。鈴木と福田翔生の“ダブルエース体制”が機能したチームは、一時単独首位に立った。
しかし、福田をはじめ複数の主力が移籍や怪我で離脱したことにより、その後はズルズルと敗戦を重ねて下位に低迷し、最終的にはJ2降格が決定した。
22歳の鈴木としては、やはり高いレベルでのプレー継続を望んでいるはず。
J1クラブから誘いの声がかかれば、プロ入りした思い出のクラブを離れるという決断を下すかもしれない。

