2025明治安田J1リーグのレギュラーシーズンは全日程が終了。アルビレックス新潟、湘南ベルマーレ、横浜FCの来季J2降格が決まっている。当然、彼らは1年でのJ1復帰を目指が、これらのチームが警戒するのは主力の流出だ。今回は、J2降格クラブで抜群のクオリティを発揮し、J1各チームから引き抜かれそうな逸材5人をピックアップして紹介する。※データは12月7日時点の『Transfermarkt』『Jリーグ公式サイト』を参照。[3/5ページ]
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MF:長谷川元希(はせがわ・もとき)
生年月日:1998年12月10日
所属クラブ:アルビレックス新潟
2025リーグ戦成績:38試合7得点4アシスト
今オフにJ1クラブが争奪戦を繰り広げる可能性のある選手の1人が、長谷川元希である。
アルビレックス新潟は長谷川の流出をある程度覚悟しておかないといけないかもしれない。
特別指定選手としてヴァンフォーレ甲府に登録された2020シーズンを経て、長谷川は翌2021シーズンに早速本領を発揮する。
J2リーグでは36試合に出場して7ゴール5アシストをマーク。正式加入初年度としては十分すぎる数字を残した。その後も2シーズンにわたって甲府の攻撃をけん引し、2024年から活躍の場を新潟に移す。
新潟加入2年目の今季、長谷川はここでもチームの攻撃の中核を担った。
J1リーグ38試合で7得点4アシストと充実のスタッツを残し、個人としては獅子奮迅のプレーを披露し続けた1年だったと言える。
シュート、ドリブル、パスといったゴールを奪うためのスキルが全て高く、膠着した戦況を個で打開できる希少なタレントだ。
Jリーグ公式YouTubeが長谷川のプレー動画(2025年4月10日公開)を公開した際、“新潟のイスコ”という異名をつけて紹介したのも頷ける。
無念のJ2降格が決まってしまった新潟からすれば、長谷川は1年でのJ1復帰を成し遂げるうえでキーマンとなる存在だ。
しかし、今季のJ1リーグで見せた活躍ぶりを考えれば、J1クラブに引き抜かれる確率は高いだろう。
J1所属という強みを失ってしまったのは、新潟にとって大きな痛手である。

