2025明治安田J1リーグのレギュラーシーズンは全日程が終了。アルビレックス新潟、湘南ベルマーレ、横浜FCの来季J2降格が決まっている。当然、彼らは1年でのJ1復帰を目指が、これらのチームが警戒するのは主力の流出だ。今回は、J2降格クラブで抜群のクオリティを発揮し、J1各チームから引き抜かれそうな逸材5人をピックアップして紹介する。※データは12月7日時点の『Transfermarkt』『Jリーグ公式サイト』を参照。[4/5ページ]
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FW:石井久継(いしい・ひさつぐ)
生年月日:2005年7月7日
所属クラブ:湘南ベルマーレ
2025リーグ戦成績:13試合1得点0アシスト
ロサンゼルスオリンピック(五輪)世代の石井久継は、来季もJ1クラブでプレーすることを希望するかもしれない。
オリンピックという檜舞台を目指すのであれば、選手としては少しでも上のカテゴリーで戦いたいところだ。
湘南ユース出身の石井は、2023シーズンにトップチームへ2種登録された。
正式昇格を果たした翌2024シーズンは明治安田J1リーグで14試合に出場。1ゴール1アシストとインパクトのある数字は積み上げられなかったが、前年(4試合)から出場試合数を伸ばすなど、プロキャリアの前進に成功している。
今季、湘南はクラブ史上初となるシーズン開幕3連勝を達成。一時は単独首位に立ち、J1に新風を吹き込んだ。
ただ、“ダブルエース”の鈴木章斗と福田翔生が輝きを放つ一方で、石井はなかなかプレー時間を確保できず。13試合1得点と、前年からスタッツを伸ばせなかった。
加えて、湘南はシーズン序盤戦の好調から一転して不振に陥り、最終的にJ2降格が決定。生え抜きの石井には愛するクラブをJ1復帰に導きたいという思いもあるはずだ。
しかし冒頭で述べたように、オリンピックが2年半後に迫っており、メンバー入りを目標にするならトップカテゴリーで戦い続けることはアドバンテージに繋がる。
だが、石井は2024年の時点で、クラブ公式サイトの[ONLY ONE STORY]を通じて「アカデミー出身なので、海外や日本代表とかいろいろありますけど、一番はベルマーレの中で活躍したいなと思っています」とコメントしている。
現在20歳のアタッカーは、どのような未来を歩むだろうか。

